コラム

サバティカルについて

昨日、フォーサイトのラス前(139回)がネット上に公開され、フォーサイト最終回が載っている雑誌が定期購読者にちょうど届いたこともあり、サバティカルについて、このブログを続けるかどうかについての問い合わせも多いので、簡単に補足しておきます。 モノ…

いま自らに問いかける「私自身の核」とは何か

フォーサイト誌3月号「シリコンバレーからの手紙」(139)に書いた「いま自らに問いかける「私自身の核」とは何か」が、ネット上にアップされました。 「五年以内に十二カ月から十八カ月の『サバティカル』を絶対にとる」 と一年三カ月前に書いた。サバティカ…

読売新聞書評欄連載で選び評した12冊の本

読売新聞日曜日の書評欄にある「ビジネス5分道場」という欄の連載を1年間担当し、月に1冊、全部で12冊の本を選んで評した。ビジネス書ばかりを選んだわけではなかったので、すべてビジネスという視点から書かなければならないという制約が、ちょっとしたチャ…

「普通であること」に埋没しない個を

プレジデント・オンライン上で、新著「ウェブ時代 5つの定理」関連のインタビューを受けた第五回(最終回)。 【第五回】「普通であること」に埋没しない個を がアップされました。 ・・・・・・ いま、世界は(以前とは)まったく違う。それは、君たち一人ひ…

「明るくて良い存在」であれ

プレジデント・オンライン上で、新著「ウェブ時代 5つの定理」関連のインタビューを受けた第四回。 【第四回】「明るくて良い存在」であれ がアップされました。 最高の倫理観をもって、物事に対してオープンで正直であれ。 そして隠し事をしてはいけない。 …

新陳代謝のメカニズム

プレジデント・オンライン上で、新著「ウェブ時代 5つの定理」関連のインタビューを受けた第三回。 【第三回】 新陳代謝のメカニズム がアップされました。 ・・・・・・ 「どんなひどいことになっても、とにかく挑戦の数を増やす」という信念をもった人がト…

目からうろこが何枚も落ちたオープンソースの“人間的本質”

フォーサイト誌2月号「シリコンバレーからの手紙」(138)に書いた「目からうろこが何枚も落ちたオープンソースの“人間的本質”」が、ネット上にアップされました。僕が、まつもとゆきひろ氏との対話から学んだことのエッセンスをまとめた文章です。 ・・・・・…

「選抜チーム」という発想

プレジデント・オンライン上で、新著「ウェブ時代 5つの定理」関連のインタビューを受けた第二回。 【第二回】「選抜チーム」という発想 がアップされました。 Aクラスの人は、Aクラスの人と一緒に仕事をしたがる。 Bクラスの人は、Cクラスの人を採用したが…

累計70万部突破とモノ書きサバティカル

この二年間は自分でもあきれるほどよく働いたが、「ウェブ進化論」から「ウェブ時代 5つの定理」までの計六冊で、累計70万部を突破した。 僕にとってはその数字以上に、2万人を超える読者の感想をネット上で読むことができたことが本当に大きかった(これはこ…

「働く気持ちに火をつける」(齋藤孝著) の文庫解説を書きました

文庫解説は初めてでしたが、齋藤孝著「働く気持ちに火をつける―ミッション、パッション、ハイテンション!」(文春文庫)の解説を書きました。 「本書は、そんな齋藤孝の前半生の生き様が書かれた私小説としても読める仕事論の傑作である。」と解説の最後に書き…

産経新聞一面連載が完結、ぜんぶまとめてウェブで読めます。

第一回 【ウェブ時代 5つの定理】その1 アントレプレナーシップ 第二回 【ウェブ時代 5つの定理】その2 チーム力 第三回 【ウェブ時代 5つの定理】その3 技術者の眼 第四回 【ウェブ時代 5つの定理】その4 グーグリネス 自発性に導かれた「時間」 第…

「上を伸ばす」ことのすすめ

プレジデント・オンライン上で、新著「ウェブ時代 5つの定理」関連のインタビューを受けました。 これから五回に分けて掲載される予定です。 【第一回】「上を伸ばす」ことのすすめ がアップされました。 君たちの時間は限られている。 その時間を、他の誰か…

「SVJEN:シリコンバレー起業家の輪」インタビュー

「SVJEN:シリコンバレー起業家の輪」(第二回)として、インタビュー記事が掲載されました。 ・・・・・・ Q:ご自身のお話に戻らせていただきますが、梅田さんはベンチャーキャピタルも立ち上げていらっしゃいますよね。 2000年8月にPacifica Fundというベンチ…

前途ある高校生に書き送った言葉

フォーサイト誌1月号「シリコンバレーからの手紙」(137)に書いた「前途ある高校生に書き送った言葉」が、ネット上にアップされました。 ・・・・・・・ 帰宅すると、日本の高校生からこんなメールが飛び込んできていた。 「僕は今高2なのですが、今迷ってい…

「しないことリスト」で考えてほしいこと

日経ビジネス・アソシエ2月19日号は、「できる人の「しないことリスト」」という特集だ。僕も常々「やめることを決める」大切さを主張しているので、興味を持って読んでみたのだが、非常に面白い発見をしたので、ここでご報告しておこう。 松本大(マネックス…

米長邦雄「人間における勝負の研究」

私家版・金子金五郎全集を眺めていたら、僕の人生に多大な影響を及ぼした名著「人間における勝負の研究」(米長邦雄著)についての言及があった。「近代将棋」昭和57年10月号の金子教室、米長・谷川戦解説の冒頭である。 私などは勝負の世界に育ちながら米長氏…

現代将棋が表現する思想

ふたつほど将棋の話が続いたが、ついたはてなブックマークの数もさることながら、ページビューが本当に多かった。やっぱり将棋は、多くの日本人の心にしっかりと根付いている、素晴らしい伝統文化であり芸術なのだと改めて思った。 mixiのある方の日記が、僕…

「空白の二十年」を埋める営み(現代将棋を学ぶ)

先週金曜日に親知らず(最後の一本)を抜いた。抜いたあと数日はリラックスして過ごせ、一週間はアルコール禁止とのことで、この一週間で何かまとまったことをやってみようと思った。じつは齋藤孝さんとの対談で、勉強法の話になったとき、「ある時期はこれと…

齋藤孝さんとの三回目の対談

東京では、齋藤孝さんとの三回目の対談を行った。 一回目の対談の一部は、 齋藤孝×梅田望夫対談「大人の作法」(前編)(webちくま) 齋藤孝×梅田望夫対談「大人の作法」(後編)(webちくま) としてまとめられ、二回目の対談の一部は、日経ビジネス・アソシエ1/15…

まつもとゆきひろさんと二回目の対談をしました。

いずれ対談の全内容が「IT Pro」にアップされるので、そのときはまたお知らせしますが、この対談に関連するものを二つ、ご紹介しておこう。 (1) まつもとさんの日記 ・・・・・ で、日経BPで梅田さんとの二回目の対談。前回の対談の後「楽しかったのでもう一…

情報量が仕事量を規定 そんな時代の生存術とは

フォーサイト誌1月号「シリコンバレーからの手紙」(136)に書いた「情報量が仕事量を規定 そんな時代の生存術とは」が、ネット上にアップされました。 情報量が仕事量を規定する。 好むと好まざるとにかかわらず、私たちはそういう時代を生きている。ネットの…

2008年はどういう年にするか

謹賀新年。カリフォルニアも17時間遅れで年が明けました。 あけましておめでとうございます。今年もよろしく。 さて今年は何をやめ、何に注力していこうか。 まず、引き受けている本や連載の仕事の関係もあり、元旦からきっちりこう変える、というわけにはい…

佐藤康光棋聖とのお正月対談(産経新聞)

産経新聞元旦紙面用の佐藤康光棋聖との対談が、ネット上でも読めるようアップされました。 【正月対談】梅田望夫氏VS佐藤康光棋聖(1) 【正月対談】梅田望夫氏VS佐藤康光棋聖(2) これが、産経新聞元旦の紙面と全く同じものです。 加えて、 MSN産…

法科大学院での特別講義

東京滞在最後の日の午前中、夕方の便でサンフランシスコに戻る直前ですが、早稲田大学法科大学院(ロースクール)で特別講義なるものを初めてやりました。 友人の弁護士(シリコンバレーのローファームで彼が働いていたときに家族ぐるみで付き合っていた)が持っ…

過密スケジュールの合間の素晴らしいひと時

こんな過密スケジュールは過去になかったというほどの東京での八泊九日を何とか乗り切り(本当にギリギリだった)、昨日帰国した。リアル世界での時間の流れでいえば、丸善での講演は過去にない経験だった。抄録やCNET記事もすごいスピードでウェブ上に上がり…

「頭脳勝負 将棋の世界」(渡辺明著 ちくま新書)

来週火曜日(11月6日)頃から「頭脳勝負」という将棋の渡辺明竜王の本が書店に並ぶ。まだ書店に並んでいない本について書くのには理由がある。じつは僕がこの本の「帯」にひとことコメントを寄せているからなのである。 ゲラ段階で本書を読み、これは本当に素…

齋藤孝×梅田望夫対談「大人の作法」後編

齋藤孝さんとの対談の後編がアップされました。 齋藤孝×梅田望夫対談「大人の作法」(後編)(webちくま)

齋藤孝×梅田望夫対談「大人の作法」が公開されました

最近、対談は雑誌や本が多かったのですが、久しぶりに内容が全部ウェブで公開される対談です。前編と後編に分かれていて、後編は11月初旬にアップされます。 齋藤孝×梅田望夫対談「大人の作法」(前編)(webちくま) 齋藤孝さんの著作には親しんできたし、若者…

「引きこもり」をあと半年

先日、茂木健一郎さんのブログにアップされていた彼の講演をダウンロードして聞いていたら、「梅田さんってさあ、シリコンバレーにいるんだけど「引きこもり」君でさあ・・・・」と、僕の名前が出てきた。 好きで引きこもっているわけじゃないんだけど、たし…

翻訳とネット

日経新聞を読んでいたら(10月11日衛星版、日本だと夕刊かな)、翻訳家の青山南氏の「翻訳とネット」についてのインタビューが載っていて大変面白かった。ベストセラーとなった亀山郁夫訳「カラマーゾフの兄弟」、村上春樹訳「ロング・グッドバイ」をはじめ、…