コラム

創業記念日、13年という歳月、そしてサバティカル明け

MUSE Associatesを創業したのが1997年5月1日。今日は創業記念日。13年が過ぎた。創業時に36歳だった僕は49歳になり、1歳だったジャックは14歳になった。創業記念日の今日は、まもなくサバティカルが明けるというご報告。 13年はほんとうに長い歳月だった。ベ…

「JAPAN ECHO」誌インタビュー、日本語版の「JBPress」への掲載

棋聖戦観戦から帰国しました。新設した将棋ブログのほうで、ウェブ観戦記で書ききれなかったことを補足しましたので、興味のある方はそちらをご覧ください。 さて、5月に「シリコンバレーから将棋を観る」関係の取材を受ける一環で、「JAPAN ECHO」誌(英語)…

棋聖戦第一局の観戦記を書きに行ってきます。

IT Mediaでのインタビュー記事がたいへんお騒がせしていて、それについて何も反応できておらず、すみません。頭と心の整理がついたところで、いずれ何かここに書きます。 ただそれまでの間は、このエントリーをお読みいただくのが、僕の気持ちにいちばん近い…

岡田有花さんインタビュー

前回の来日中のある一日の午後いっぱいをかけて、「シリコンバレーから将棋を観る」刊行時プロモーションのための連続インタビュー取材を、版元の中央公論新社で受けました。「将棋世界」誌、「週刊将棋」紙の取材と、書店での新刊サイン会の間が、岡田有花…

『おっさん、嬉しくてたまらない、という心情』

いやあ、うまいこと言いますね。 極東ブログ書評 シリコンバレーから将棋を観る - 羽生善治と現代(梅田望夫) 昨日の若島さんに引き続き、思いがけない、そして嬉しい書評でした。

若島正さんが素晴らしい書評を書いてくださった

お目にかかったことはないが敬愛してやまない若島正さんが「シリコンバレーから将棋を観る」の書評を、今日の毎日新聞に書いてくださった。まったくもって思いがけないことで、その内容を読んで本当に感激した。 ウェブにもアップされたので、ご報告しておき…

「シリコンバレーから将棋を観る」翻訳プロジェクトの進捗

その後の進捗についてまとめておきます。 10日前に英訳版「Yoshiharu Habu and Modern Shogi (written by Mochio Umeda)」が公開されました。 それについて英語で、「Emerging Open Source Translation Projects in Japan」、「Open-souce style translation…

「シリコンバレーから将棋を観る」英訳版「敲(たた)かれ台」がウェブ上に一般公開されました!

ゴールデンウィーク中の英訳プロジェクトチームのすさまじい進捗については都度、驚きとともにご報告してきたが、メンバーの一人のブログで昨夜英訳第一版完成と一般公開アナウンスがあった。 梅田望夫さんの『シリコンバレーから将棋を観る』の'英訳'が一般…

えっ、連休のあいだに英訳ができちゃったの?!

終わったどー!!! ついに、一通り『将棋を観る』を訳し尽くしました!!! ここのところ驚いてばかりいるが、それにしても凄いエネルギーとスピードだなあ・・・・・ そんな「狂った」感覚をメンバーみんなで共有でき、尋常でないスピード感を楽しみながら…

「シリコンバレーから将棋を観る」英訳、仏訳の進捗

なんだか想像を超えたスピードで物事が進んでいるのに驚くばかり。 英訳プロジェクトは、もう半分くらい第一弾の翻訳が進んでいて、 とりあえず最初のプラットフォームを作る段階では、シンプルにGoogle Docsを使っていたのですが、次の段階(Wisdom of Crow…

オープンソース的協力が成立する要件についての実験と考察

拙著「シリコンバレーから将棋を観る」の英訳、仏訳プロジェクトがスタートした。「何語に翻訳しても自由」と宣言したのが4月20日、発売が4月24日で、それからまだ一週間である。将棋の世界の方々からも、このスピード感に驚いた、という感想をいくつかいた…

英訳プロジェクトに続き、フランス語訳プロジェクトも!

昨日ご紹介した「シリコンバレーから将棋を観る」英訳プロジェクトは早速、「メインtranslatorー募集終了」との進捗で驚きました。 昨日のエントリーを書いてからわずか半日、なんと10名の大所帯にまで膨れ上りました。直接参加はしなかったものの、応援し…

厳しい時代だからこその「文化の力」

ちょうど半年前に、こんな文章を書いた(「新しい挑戦と変わらぬ日常」) 。 仕事と休暇を兼ねてやってきたパリでこの原稿を書いている。 1994年10月22日、私は東京での生活を引き払い、シリコンバレーにやってきたので、先週水曜日で丸14年が過ぎた…

「みんなで丸ごと英訳」プロジェクトの発足

「シリコンバレーから将棋を観る」発売数日前の4月20日に「新著「シリコンバレーから将棋を観る」は、何語に翻訳してウェブにアップすることも自由、とします。」というエントリーを書いた。 「何も起こらない」可能性も含め本当に「See what happens!」とい…

「観る」ことと「する」こと「生きる」こと

「ものぐさ将棋観戦ブログ」で、拙著「シリコンバレーから将棋を観る」を早速読んで取り上げていただいた。「「観る」という行為は実は恐ろしく深いのだ」を読み、何だかいくらでも語り合えそうな気がしてきて、ブログを始めた頃の楽しさを思い出したので、…

「シリコンバレーから将棋を観る」いよいよ発売です。

シリコンバレーから将棋を観る―羽生善治と現代作者: 梅田望夫出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2009/04/24メディア: 単行本購入: 95人 クリック: 1,178回この商品を含むブログ (162件) を見るアマゾン、紀伊国屋BookWebにも在庫が入り、いよいよ発売と…

ドッグイヤーで生きること、そしてそのスローダウン

ドッグイヤー、七倍速。 軽い気持ちで使う分にはいいのだが、真剣に考えると、この言葉はおそろしい。 1996年に生まれたジャックが、13年後の今2009年には、年老いて、足が少し弱り、寝ている時間が長くなった(相変わらず最高にかわいいけどね)。 それが本物…

この半年のこと、お知らせ、お詫び、諸々。

あっと言う間の半年だったなという気がする。その間、ほとんどこのブログの更新もできなかったが、じつは本当に忙しかったのだ。忙しかった理由は二つある。 一つは、本を書いていた、からである。 約一年前に「モノを書くことについてのサバティカル」に入…

「自分の力と時代の力」講演録(JTPAシリコンバレー・カンファレンス2009年3月21日)

(1) 去年と今年おはようございます。今年は去年までのJTPAツアーとは形式をすっかり変えて、1日のカンファレンス以外は、皆さんが自由にシリコンバレーを訪ね歩くという企画になりました。去年までのあつらえ型のツアーよりももっと充実した行程を、それ…

「適切な大きさの問題さえ生まれれば。」完結しました。

ほぼ日での、岩田さん、糸井さんとの鼎談連載全8回、完結しました。 http://www.1101.com/umeda_iwata/index.html 最終回では、将棋や棋士や将棋観戦記の話も出てきます。

適切な大きさの問題さえ生まれれば。

岩田聡さん、糸井重里さんとの鼎談「適切な大きさの問題さえ生まれれば。」が、今日から「ほぼ日」で始まりました。

水村美苗「日本語が亡びるとき」は、すべての日本人がいま読むべき本だと思う。

とうとう、水村美苗の長編評論「日本語が亡びるとき」が本になった。 本書の冒頭の三章(280枚)が「新潮」9月号に一括掲載されたのを一気に読み感動してから数か月、待ちに待った刊行である。日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で作者: 水村美苗出版社/メーカ…

ウェブブック「生きるための水が湧くような思考」本日刊行です。

去年の暮れに「2008年には三冊、本が出るはずです」としゃべったのを記憶してくださっていて「二冊しかまだ出ていないけど・・・」と書かれた感想をいくつか読みました。 今日は「ウェブ時代 5つの定理」「私塾のすすめ」につづく今年「三冊目」の本のお知ら…

「世界観、ビジョン、仕事、挑戦――個として強く生きるには」講演録(JTPAシリコンバレー・ツアー2008年3月6日)

(1) 時代観――無限の選択肢のある時代 僕が大学を出たのは今から25年前の1983年です。1983年に大学を卒業する人と、2008年に大学を卒業する人とでは、全く違う人生が広がります。おそらく、さらに25年後に大学を卒業する、みなさんの息子や娘の世代も、まった…

産経新聞への寄稿: 「量が質に転化する瞬間」

6月23日付け産経新聞朝刊一面に寄稿した、「量が質に転化する瞬間」という文章が、ネット上でも読めるようになりました。羽生善治十九世名人(永世名人)の誕生を記念して書きました。 http://sankei.jp.msn.com/culture/shogi/080623/shg0806230330000-n1.htm…

産経新聞への寄稿: 棋聖戦「孤独な営為に深い感動」

6月21日付け産経新聞朝刊文化面に寄稿した、棋聖戦「孤独な営為に深い感動」という文章が、ネット上でも読めるようになりました。 http://sankei.jp.msn.com/culture/shogi/080621/shg0806210815000-n1.htm ・・・・・・ 午前9時の対局開始から午後7時16…

場所にいっさい縛られないそんな自由を求めて

フォーサイト誌4月号「シリコンバレーからの手紙」(140)に書いた「場所にいっさい縛られないそんな自由を求めて」が、ネット上にアップされました。これが140回、11年8ヶ月にわたって続けた連載の最終回でした。 さていよいよ最終回である。 私自身の核は「…

著作の反響、将棋をめぐる感想、「日と月と刀」

中央公論に掲載された「グーグルに淘汰されない知的生産術」を全文公開したところ、思いがけず大きな反響があった。そして反応の全体がとても好意的だったので、たいへん嬉しく思いつつ、ほっとした。 僕はネットの可能性とともに怖さというか幼さもよく知っ…

グーグルに淘汰されない知的生産術

「中央公論」編集部の田中正敏さんからメールが届いた。「『ウェブ時代をゆく』を語る」をまとめてくださった田中さんである。 「グーグルに淘汰されない知的生産術」ですが、『読売新聞』書評同様、もしよろしければ販売期間終了後(5月9日)を目処にブログ…

小飼弾から若きアルファギーク予備軍たちへの愛情こもった本

「小飼弾のアルファギークに逢ってきた」を読んだ。 弾は本書の冒頭を、「ギーク」という言葉の由来について、Wikipediaを引きながらこう説明するところから始める。 もともと "geek" とは、サーカスやパレードなどの見世物で、ヘビやニワトリを食いちぎった…