2008年はどういう年にするか

謹賀新年。カリフォルニアも17時間遅れで年が明けました。
あけましておめでとうございます。今年もよろしく。
さて今年は何をやめ、何に注力していこうか。
まず、引き受けている本や連載の仕事の関係もあり、元旦からきっちりこう変える、というわけにはいかないが、05年9月頃から続けてきた「モノを書くことへの注力」についてはぐっとフェードアウトさせ、アウトプットを減らす。これはいまの僕を取り巻く状況から考えると相当難しいのだが、08年下期くらいから09年末くらいまでは絶対にそうする。しばらくは「モノを書く」関係の仕事の依頼については「申し訳ないけれどお断りしたい」という返答がほとんどになりますが、ご諒解ください。
代わりに何に時間を割くか。
シリコンバレー精神」の「文庫のための長いあとがき」の中で、

ミューズ・アソシエイツは二〇〇六年春、十年目に入った。二〇〇三年から新しい仕事はいっさい受けず、成長は志向せず、創業以来の顧客企業群への年間契約型コンサルティング活動を続けている。顧客から転じて友人と言える関係になった人たちも顧客企業内には数多く、この仕事は私のライフワークとして、できる限り続けていこうと考えている。

と書いた。「顧客から転じて友人と言える関係になった人たち」は皆、だいたい僕と同世代かちょっと上。四十代後半から五十代前半くらいの人たちが多い。皆そろそろ色々な意味で「人生の転機」を迎えつつあり、これから二、三年の間に一緒にきちんと仕事をしておかないと、何年か先ではもうそれができず、悔いが残るかもしれないなと最近思うことがいくつか重なり、今年はここに時間を投入することにした。
さまざまな偶然に誘われて、27歳のときに数年試してみるつもりで飛び込んだ「経営コンサルティング」の世界だったが、不思議なことに長く続け、今日にいたっている。1988年1月年始の入社だったから、ちょうど20年が経ったことになる。昔から、さすがに五十代でやる仕事ではないなと漠然と思っていたけれど、果たしてどうなのか。それを見極めるためにも、「顧客から転じて友人と言える関係になった人たち」との関係を糸口にして、何か新しいことを始めてみようかなと思う。