Entries from 2008-01-01 to 1 year

年賀状代わりに

今年は五月から「モノを書くことに関するサバティカル」に入り、しかも様々な出会いに誘われて将棋観戦に費やす時間が長くなり、ブログをあまり更新しない一年でした。来年もそんな状況が続きます。 さて年賀状代わりに、最近読んで面白かった本を少しならべ…

「永世竜王」誕生

竜王戦最終局翌朝の読売新聞(2008年12月19日朝刊文化面)に、『「永世竜王」誕生』という文を寄稿しました。 今日、竜王戦ブログに転載されましたので、お知らせします。

日本語の危機とウェブ進化/水村美苗+梅田望夫

水村美苗さんの「日本語が亡びるとき」をめぐっての「特別対談 日本語の危機とウェブ進化/水村美苗+梅田望夫 議論沸騰『日本語が亡びるとき』をめぐって。」が、「新潮」2009年1月号に掲載されました。

「適切な大きさの問題さえ生まれれば。」完結しました。

ほぼ日での、岩田さん、糸井さんとの鼎談連載全8回、完結しました。 http://www.1101.com/umeda_iwata/index.html 最終回では、将棋や棋士や将棋観戦記の話も出てきます。

適切な大きさの問題さえ生まれれば。

岩田聡さん、糸井重里さんとの鼎談「適切な大きさの問題さえ生まれれば。」が、今日から「ほぼ日」で始まりました。

水村美苗「日本語が亡びるとき」は、すべての日本人がいま読むべき本だと思う。

とうとう、水村美苗の長編評論「日本語が亡びるとき」が本になった。 本書の冒頭の三章(280枚)が「新潮」9月号に一括掲載されたのを一気に読み感動してから数か月、待ちに待った刊行である。日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で作者: 水村美苗出版社/メーカ…

JTPAシリコンバレー・カンファレンス3月開催

シリコンバレーの日本人NPO団体、JTPAでは来年3月にカンファレンスを開催します。11月15日から申し込み開始。 カンファレンス執行メンバーの討議で、 「今年のツアーはどうしようか?」という話になったとき、話題に上がったのは、「ちかごろの若い人たちは…

ベルサイユ宮殿の棋士たち

竜王戦第一局こぼれ話: なぜ羽生はパリでスパゲティ・ナポリタンを食べたか。

竜王戦対局者・関係者はまもなく日本に向けて旅立つ。僕はあとパリで二泊してシリコンバレーに帰る。さてリアルタイムで観戦記には書き込めなかったこぼれ話をひとつ。一日目の羽生さんの昼食についてである。 タイトル戦中継において、対局者が食べているも…

竜王戦第一局観戦記 二日目午前中

(7) 羽生世代の信頼関係 http://kifulog.shogi.or.jp/ryuou/2008/10/7-57-6cac.html (8) 繰り返す「青と壮」の戦い http://kifulog.shogi.or.jp/ryuou/2008/10/8-4241.html (9) 自信に満ちた手つきの真意は? http://kifulog.shogi.or.jp/ryuou/2008/10/9-9a…

竜王戦第一局観戦記 二日目昼食休憩時

(10) 記録係・中村太地四段の目 http://kifulog.shogi.or.jp/ryuou/2008/10/10-58e6.html (11) 昼食休憩、米長邦雄会長の局面解説 http://kifulog.shogi.or.jp/ryuou/2008/10/11-3e29.html

竜王戦第一局観戦記 二日目午後

(12) 佐藤康光棋王、現代将棋を語る http://kifulog.shogi.or.jp/ryuou/2008/10/12-2f22.html (13) 羽生名人、大局観の勝利 http://kifulog.shogi.or.jp/ryuou/2008/10/13-8632.html

竜王戦第一局観戦記(完)

http://kifulog.shogi.or.jp/ryuou/1/index.html ここで通読できます。二日間まったく休まず、トータルで原稿用紙80枚くらい書いたでしょうか。 どうぞごゆっくりお読みいただければと思います。

竜王戦第一局観戦記 一日目午前中

(1) 正しいことが正しく行われている街で http://kifulog.shogi.or.jp/ryuou/2008/10/1-0fd3.html (2) 人間が人間と戦う将棋の面白さ http://kifulog.shogi.or.jp/ryuou/2008/10/1-b8b2.html (3) F1と装甲車 http://kifulog.shogi.or.jp/ryuou/2008/10/3-f1-…

竜王戦第一局観戦記 一日目午後

(4) 昼食休憩、佐藤康光棋王の局面解説 http://kifulog.shogi.or.jp/ryuou/2008/10/4-1845.html (5) 渡辺と羽生、24歳のパリ http://kifulog.shogi.or.jp/ryuou/2008/10/5-24-142d.html (6) みなぎる精気、匂い立つ成熟 http://kifulog.shogi.or.jp/ryuou/20…

ベルサイユ宮殿にて羽生善治名人と

今日午前中は羽生さんも参加して、対局者・関係者のベルサイユ宮殿観光に同行しました。ベルサイユ宮殿の庭を背景に、羽生善治名人とツーショットの写真を撮影しました。 早朝、対局が開催されるメリディアン・ホテルの周辺を散歩していたら、羽生さんとばっ…

竜王戦第一局リアルタイム・ネット観戦記

http://live.shogi.or.jp/ryuou/ こちらが竜王戦中継トップページ(棋譜更新関連情報はこちらから) http://kifulog.shogi.or.jp/ryuou/ こちらが竜王戦中継plus(画像と文章で綴るもう一つの竜王戦中継)。ここに、中継スタッフ・チームのエントリーとともに、…

エッフェル塔にて渡辺明竜王と

パリに昨日到着し、今日は対局者・関係者のパリ市内観光に同行しました。エッフェル塔を背景に、渡辺明竜王とツーショットの写真を撮影しました。 「これはものすごく珍しいことです」とは、羽生四冠とのタイトル戦を幾度となく経験した佐藤康光棋王(立会人…

今日から竜王戦第一局観戦のため、パリに行ってきます。

渡辺明竜王と羽生善治四冠が「永世竜王」を懸けて戦う竜王戦第一局が、18日、19日の二日間にわたってパリで行われます。 その観戦のため、今日から一週間、パリに行ってきます。 六月の棋聖戦第一局のときと同様、リアルタイムでネット観戦記を書くことにな…

簡単な近況報告

期限未定のサバティカルに入って約半年が経過しました。半年前にも書いたように、すべての仕事をやめて休む「サバティカル理想主義」は追わず、MUSE Associatesなどの仕事はこれまで通り、何の変化もなく続けています。 そして、サバティカルに入ってできた…

大きなリスクを取ったゆえの勝利。深浦さんおめでとう!!!

深浦さんが二年連続で羽生さんとの激闘七番勝負を制し、王位を防衛した。羽生七冠ロードに沸く中、それをひとまず阻止してタイトルを防衛した今日の第七局は、深浦さん生涯の一局と言っていいだろう。 人生には大きな大きな勝負がまれにあるけれど、この第49…

12歳半のジャックより

風太郎、がんばれ。

深浦さんのこと

佐世保出身の深浦康市王位は昨年、11年ぶりのビッグタイトル挑戦(羽生王位への挑戦)に際し、「九州へタイトルを持ち帰ります」と公言し、見事に有言実行した。 九州の西日本新聞は、そんな深浦の王位としての初防衛戦をテーマに、「神が与えた対局 第49期…

日と月と刀(丸山健二)

三か月がかりでやっと今、「日と月と刀」(上・下)を読了しました。 すさまじい小説でした。内容については何も書きません。読後感なんて、いったいいつ書けるようになるだろう。 帰国したら改めて上巻に戻り、またゆっくりゆっくり一頁ずつ読んでいこうと思…

王位戦第二局二日目

昨夜、東京に着きました。東京での最初の仕事が金曜日の朝からなので、今日は一日夏休みを取って、豊田市まで王位戦第二局を観戦に行ってきます(金曜早朝の新幹線で戻ると朝からの仕事に間に合うので)。 棋聖戦第一局の新潟と違って、リアルタイム・ウェブ観…

棋聖戦を振り返っての観戦記(今日の産経新聞文化面)、ウェブでも読めるようになりました。

http://sankei.jp.msn.com/culture/shogi/080724/shg0807240810000-n1.htm

ウェブブック「生きるための水が湧くような思考」本日刊行です。

去年の暮れに「2008年には三冊、本が出るはずです」としゃべったのを記憶してくださっていて「二冊しかまだ出ていないけど・・・」と書かれた感想をいくつか読みました。 今日は「ウェブ時代 5つの定理」「私塾のすすめ」につづく今年「三冊目」の本のお知ら…

「世界観、ビジョン、仕事、挑戦――個として強く生きるには」講演録(JTPAシリコンバレー・ツアー2008年3月6日)

(1) 時代観――無限の選択肢のある時代 僕が大学を出たのは今から25年前の1983年です。1983年に大学を卒業する人と、2008年に大学を卒業する人とでは、全く違う人生が広がります。おそらく、さらに25年後に大学を卒業する、みなさんの息子や娘の世代も、まった…

「将棋を観る」啓蒙に人生を賭けた金子金五郎の原点

古書店で昭和17年刊行の「将棋錬成 名局を語る」(金子金五郎著)を入手して読み始めたが、じつに面白い。 金子金五郎、四十歳のときの作品である。 「私塾のすすめ」の座右の書三冊というコラムの中でも書いたように、金子はこのあと、昭和二十五年(48歳)から…

産経新聞への寄稿: 「量が質に転化する瞬間」

6月23日付け産経新聞朝刊一面に寄稿した、「量が質に転化する瞬間」という文章が、ネット上でも読めるようになりました。羽生善治十九世名人(永世名人)の誕生を記念して書きました。 http://sankei.jp.msn.com/culture/shogi/080623/shg0806230330000-n1.htm…