いま自らに問いかける「私自身の核」とは何か

フォーサイト誌3月号「シリコンバレーからの手紙」(139)に書いた「いま自らに問いかける「私自身の核」とは何か」が、ネット上にアップされました。

「五年以内に十二カ月から十八カ月の『サバティカル』を絶対にとる」
 と一年三カ月前に書いた。サバティカルとは「研究のための長期休暇」の意味だが、この四月より、まずは「モノを書くこと」に関するサバティカルに入ることにした。本業の経営コンサルティングの一環で書く仕事を除き、本の執筆や雑誌への寄稿をしばらくすべて休止する。
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 仕事の何から何までをすべてやめる「サバティカル理想主義」を追求すると、永久にサバティカルなど取れまいとあるとき悟り、『ウェブ進化論』刊行以来約二年にわたり没頭した執筆活動に、まずは一区切りつけることにした。
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 連載もあと二回となると、最後に何を書けばいいだろうと、この一カ月はいつになく悩んだ。最近続けている「私自身の核とはいったい何なのだろうか」という自問について、思考の断片を書いてみることにしたい。現段階での結論ではあるが、「私自身の核」は、どうやら「生活こそが作品」という意識のようなのである。
 他者とは絶対に違う「時間の流れ」を希求し、まだ誰もやったことのない「人体実験」に自分の時間を徹底的に投じたいという「内なる促し」が、私の場合、常に何にも勝ってきた。
 そういう機会を求めて「新しい場所」に身を移し、「新しい経験」ができそうな対象に巡りあえば、他者からは不合理と思われがちな決断をして、「時間の使い方の優先順位」をぐっと変えてきた。
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全文は、新潮社「フォーサイト」誌サイトでお読みください。