情報量が仕事量を規定 そんな時代の生存術とは

フォーサイト誌1月号「シリコンバレーからの手紙」(136)に書いた「情報量が仕事量を規定 そんな時代の生存術とは」が、ネット上にアップされました。

 情報量が仕事量を規定する。
 好むと好まざるとにかかわらず、私たちはそういう時代を生きている。ネットの「あちら側」には日々信じられないほどの分量の情報が生成される。それらがリアルタイムで整理され、その蓄積が爆発的に増加し続ける時代なのだ。そして二十四時間三百六十五日いつでもどこからでも「あちら側」につながって、いくらでも仕事ができる環境が「こちら側」に用意されてしまった。十年前に比べて私たちは遥かに長い時間働くようになった。見ないですますことなどできない「自分を取り巻く情報量」が増え、その処理に追われるうちに、どんどん時間が過ぎていってしまうからだ。
 企業内の情報でも同じことが起きている。
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 大企業に勤める友人たちと飲めば、最近は「尋常でない体力の持ち主だけがサバイバルできる」という話題が多くなった。某社社長など、激しい時差の中を世界中飛び回りながらも、毎日ベッドで眠るのは最大三時間で平気、しかも目覚まし時計などかけたこともなく、どんな場所においてであれ、起きると決めた時刻の数分前に必ず目を覚ますのだとか。
 もうひとつよく出る話が「これだけ長い時間働くようになると、嫌いなことをやらされているのでは、もう身体を壊すだろうね」というものだ。
 私も十一月の日本出張では「情報量が仕事量を規定する」という「現代の厳しさ」を身にしみて感じた。
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全文は、新潮社「フォーサイト」誌サイトでお読みください。