「SVJEN:シリコンバレー起業家の輪」インタビュー
「SVJEN:シリコンバレー起業家の輪」(第二回)として、インタビュー記事が掲載されました。
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Q:ご自身のお話に戻らせていただきますが、梅田さんはベンチャーキャピタルも立ち上げていらっしゃいますよね。
2000年8月にPacifica Fundというベンチャーキャピタルを立ち上げました。今から考えると、シリコンバレーがそんな厳しい時にベンチャーキャピタルを始めるのではなかったと思いますが(笑)。$25Mのファンドを組成して、12社に投資。目立った実績としては、Postiniという出資先企業がGoogleに$625Mで買収されました。我々はPostiniに比較的アーリーステージで入っていました。ファンドを組成した時期は、シリコンバレーが最も落ち込んで、大手VCの Kleiner Perkins Caufield & ByersやSequoia Capital なども投資を中断していて、バブルの痛手を負っていた頃です。その時期の雇用状況も悪かったですね。当時、Ph.Dを取った技術者を採用する企業は、グーグルか「VMware」くらいしかなかったほどです。スタートアップ企業はおしなべて資金調達に苦しんでいたため、我々のような小さなファンドにも Postiniのような優良企業のディールが回ってきたのです。Postiniは有望だったから、どうしても私達のVCは投資をしたかった。今に比べれば Valuationも低く投資できました。ちょうど、9/11テロの1ヵ月後、2001年10月の事でした。Q:2号ファンドの立ち上げは?
2001年から2003年くらいは、我々のような小さな新興VCでも投資できたのですが、次の2号ファンドを組成することを考えた時に、勝利の方程式が思い描けなかったんです。2003年ごろ、$70Mくらいは集められるかなと思いましたが、でも最低$150M〜$200M程度なければ、次の勝負はできないような気がしていましたね。その後、シリコンバレーの景気も回復してきて、大手VCの活動も活発になってくると、小さなVCに良いディールが回ってこなくなる(笑)。バブル崩壊の後始末の時期に重なったので、比較的いいディールに係わることができたので、最初のファンドはよかったと思います。けれども、こういった理由で2号ファンドを組成するのは止めることにしました。
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