産経新聞への寄稿: 棋聖戦「孤独な営為に深い感動」

6月21日付け産経新聞朝刊文化面に寄稿した、棋聖戦「孤独な営為に深い感動」という文章が、ネット上でも読めるようになりました。
http://sankei.jp.msn.com/culture/shogi/080621/shg0806210815000-n1.htm

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 午前9時の対局開始から午後7時16分の終局(佐藤棋聖の先勝)、さらに午後8時45分の感想戦終了までの一部始終を観て、私は原稿用紙40枚に及ぶ観戦記を書き、ネット上にアップしていった。
 その結果は「大事件のニュース並み」の反響とのこと。将棋という文化が日本人の心に本当に深く根付いていることを、改めて実感した。
 将棋界の2つの最高頭脳が火花を散らす対局室という現場は、日本中、いや世界中どこを探してもみつからないような荘厳で厳粛な不思議な空間であった。
 孤高の脳。私はそんな言葉を思った。
 静寂の対局室と、対局内容の研究が活発に行われる控室。その二つを往復しながら私は、自らの脳だけを信じ、衆人環視のなか苦吟する両対局者の孤独な営為に深い感動を覚えた。きちんと映像に残し、見せ方さえ工夫すれば、将棋界最高峰の対決は素晴らしいコンテンツになるに違いないとも思った。
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全文はMSN産経ニュースでどうぞ。