場所にいっさい縛られないそんな自由を求めて

フォーサイト誌4月号「シリコンバレーからの手紙」(140)に書いた「場所にいっさい縛られないそんな自由を求めて」が、ネット上にアップされました。これが140回、11年8ヶ月にわたって続けた連載の最終回でした。

さていよいよ最終回である。
 私自身の核は「生活こそが作品」という意識である。他者とは絶対に違う「時間の流れ」を追い求め、誰もやったことのない「人体実験」を繰り返し、「作品」である生活を磨いていくのが私の流儀。そして「次の十年」の大テーマは「場所にいっさい縛られない自由」の徹底追求と「時間の凝縮」への挑戦である。そんなことを前号では述べた。
・・・・・・・ 
 これからもネットは、同時性の呪縛を解く方向へと進化し、「場所にいっさい縛られない自由」を私たちが享受できるよう道を拓くはずだ。
 こんな充実した情報環境でこれからの時代を生きる若い世代を、私は心底うらやましく思う。まったく違う道具を手にしたのだから、それを活かし、私たちの世代ができなかったことを是非とも成し遂げてほしいと願う。
 しかし私は私で、「四十歳を過ぎたところでこの新しい可能性にぶちあたったことはかえって幸運だったのだ」という仮説を証明すべく、これからは生きてみたいと思う。
・・・・・・・
 「えっ、いつからシリコンバレーに住んでいなかったの? ぜんぜん気付かなかった」
・・・・・・・

全文は、新潮社「フォーサイト」誌サイトでお読みください。
フォーサイト誌3月号「シリコンバレーからの手紙」(139)に書いた「いま自らに問いかける「私自身の核」とは何か」と二回分あわせて、最終回という感じなので、まだの方はそちらもあわせてどうぞ。