将棋

将棋ペンクラブ大賞・文芸部門優秀賞を受賞しました。

「将棋世界」09年3月号に寄稿した「機会の窓を活かした若き竜王」が、将棋ペンクラブ大賞・文芸部門優秀賞を受賞しました。 「シリコンバレーから将棋を観る」は、4月の発行なので来年度の選考対象作品とのことです。

棋聖戦第五局観戦記

(1)コンピュータ将棋には指せない手を指して勝つのがトッププロ 私は、ある対象に惹かれ、でもその素晴らしさが広く知られていなかったり、構造の複雑さゆえに一般にあまりその魅力が認識されていないとき、この手で何とかしてみたいと、いつも心がうずく。…

棋聖戦第一局観戦記の追記分について

先日、新潟で書いたリアルタイム観戦記についてだけでなく、新設の「梅田望夫のModernShogiダイアリー」のほうで書いた追記についてまで、観戦記者の小暮克洋さんに「将棋世界」8月号で言及いただきました。ありがとうございます。 「将棋世界」の写真キャプ…

「梅田望夫のModernShogiダイアリー」新設しました

なんか最近このブログで将棋の話題ばかりが多くなってしまったので、サブアカウントで将棋に特化したダイアリーを新設しました。将棋のことはそちらで思いきりいろいろ書くことにします(新潟の棋聖戦のことだって、ウェブ観戦記以外にも書きたいことがたくさ…

「プロへの道」(深浦康市著)

深浦王位の新刊が出たので、早速取り寄せてみたところ、想像していたのとまったく違う内容で、はあ、なるほどこれが深浦流の「プロへの道」の表現の仕方なのかと唸った。そして眺めてみればみるほど、ストイックな深浦さんらしい、いい本である。プロへの道…

棋聖戦第一局・新潟に行きます。羽生木村戦のウェブ観戦記を書くために。そして第五局があれば・・・・・

今週後半から休暇を取って日本に行き、来週火曜日(9日)に新潟で行われる棋聖戦第一局のウェブ観戦記を書きます。ちょうど一年前、同じ棋聖戦第一局、同じ新潟の高島屋で、佐藤羽生戦のウェブ観戦記を書いたことが、さまざまな奇跡的な偶然の連なりを歩く旅の…

進化する大盤解説会、そしてその中継の可能性

いよいよ明日から高野山・金剛峯寺での名人戦第四局ですね。設営も大変だろうなあ。ネット中継が楽しみです。 連休明けの第三局は、日本出張のついでに福山まで行こうと思っていたのですが、三月に東京で体調を崩してキャンセルしてしまった予定を五月にこな…

英訳プロジェクトから派生して英語による解説ビデオがYouTubeでリリースされました。

次々と驚くべきことが起こります。 英訳プロジェクトから派生して、「シリコンバレーから将棋を観る」第二章の将棋、昨年度棋聖戦第一局の佐藤羽生戦の英語解説ビデオ「Famous Shogi Games: HABU vs SATOU (Jun. 11th, 2008)」が作成されて、YouTubeでリリー…

「将棋を観る」ということ

名人戦第二局は大熱戦の末、後手郷田九段の勝利に終わって1勝1敗。さあこれからますます面白くなる。夏に向けて名人戦はぐっと盛り上がっていくことだろう。 名人戦は竜王戦と同じ二日制だが、持ち時間がそれぞれ一時間多く(名人戦は9時間、竜王戦は8時間)、…

新著「シリコンバレーから将棋を観る」は、何語に翻訳してウェブにアップすることも自由、とします。

シリコンバレーから将棋を観る―羽生善治と現代作者: 梅田望夫出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2009/04/24メディア: 単行本購入: 95人 クリック: 1,178回この商品を含むブログ (162件) を見る今週末から書店店頭に並ぶ拙著「シリコンバレーから将棋を観…

新著「シリコンバレーから将棋を観る―羽生善治と現代」4月25日刊行

いよいよ名人戦が開幕し、将棋界も新しい一年のスタートです。今年度も、シリコンバレーから将棋を観つづけていこうと思います。 4月25日刊の新著「シリコンバレーから将棋を観る―羽生善治と現代」、アマゾン、紀伊国屋等で予約が始まりました。 「将棋を観…

「永世竜王」誕生

竜王戦最終局翌朝の読売新聞(2008年12月19日朝刊文化面)に、『「永世竜王」誕生』という文を寄稿しました。 今日、竜王戦ブログに転載されましたので、お知らせします。

ベルサイユ宮殿の棋士たち

竜王戦第一局こぼれ話: なぜ羽生はパリでスパゲティ・ナポリタンを食べたか。

竜王戦対局者・関係者はまもなく日本に向けて旅立つ。僕はあとパリで二泊してシリコンバレーに帰る。さてリアルタイムで観戦記には書き込めなかったこぼれ話をひとつ。一日目の羽生さんの昼食についてである。 タイトル戦中継において、対局者が食べているも…

竜王戦第一局観戦記 二日目午前中

(7) 羽生世代の信頼関係 http://kifulog.shogi.or.jp/ryuou/2008/10/7-57-6cac.html (8) 繰り返す「青と壮」の戦い http://kifulog.shogi.or.jp/ryuou/2008/10/8-4241.html (9) 自信に満ちた手つきの真意は? http://kifulog.shogi.or.jp/ryuou/2008/10/9-9a…

竜王戦第一局観戦記 二日目昼食休憩時

(10) 記録係・中村太地四段の目 http://kifulog.shogi.or.jp/ryuou/2008/10/10-58e6.html (11) 昼食休憩、米長邦雄会長の局面解説 http://kifulog.shogi.or.jp/ryuou/2008/10/11-3e29.html

竜王戦第一局観戦記 二日目午後

(12) 佐藤康光棋王、現代将棋を語る http://kifulog.shogi.or.jp/ryuou/2008/10/12-2f22.html (13) 羽生名人、大局観の勝利 http://kifulog.shogi.or.jp/ryuou/2008/10/13-8632.html

竜王戦第一局観戦記(完)

http://kifulog.shogi.or.jp/ryuou/1/index.html ここで通読できます。二日間まったく休まず、トータルで原稿用紙80枚くらい書いたでしょうか。 どうぞごゆっくりお読みいただければと思います。

竜王戦第一局観戦記 一日目午前中

(1) 正しいことが正しく行われている街で http://kifulog.shogi.or.jp/ryuou/2008/10/1-0fd3.html (2) 人間が人間と戦う将棋の面白さ http://kifulog.shogi.or.jp/ryuou/2008/10/1-b8b2.html (3) F1と装甲車 http://kifulog.shogi.or.jp/ryuou/2008/10/3-f1-…

竜王戦第一局観戦記 一日目午後

(4) 昼食休憩、佐藤康光棋王の局面解説 http://kifulog.shogi.or.jp/ryuou/2008/10/4-1845.html (5) 渡辺と羽生、24歳のパリ http://kifulog.shogi.or.jp/ryuou/2008/10/5-24-142d.html (6) みなぎる精気、匂い立つ成熟 http://kifulog.shogi.or.jp/ryuou/20…

竜王戦第一局リアルタイム・ネット観戦記

http://live.shogi.or.jp/ryuou/ こちらが竜王戦中継トップページ(棋譜更新関連情報はこちらから) http://kifulog.shogi.or.jp/ryuou/ こちらが竜王戦中継plus(画像と文章で綴るもう一つの竜王戦中継)。ここに、中継スタッフ・チームのエントリーとともに、…

大きなリスクを取ったゆえの勝利。深浦さんおめでとう!!!

深浦さんが二年連続で羽生さんとの激闘七番勝負を制し、王位を防衛した。羽生七冠ロードに沸く中、それをひとまず阻止してタイトルを防衛した今日の第七局は、深浦さん生涯の一局と言っていいだろう。 人生には大きな大きな勝負がまれにあるけれど、この第49…

深浦さんのこと

佐世保出身の深浦康市王位は昨年、11年ぶりのビッグタイトル挑戦(羽生王位への挑戦)に際し、「九州へタイトルを持ち帰ります」と公言し、見事に有言実行した。 九州の西日本新聞は、そんな深浦の王位としての初防衛戦をテーマに、「神が与えた対局 第49期…

王位戦第二局二日目

昨夜、東京に着きました。東京での最初の仕事が金曜日の朝からなので、今日は一日夏休みを取って、豊田市まで王位戦第二局を観戦に行ってきます(金曜早朝の新幹線で戻ると朝からの仕事に間に合うので)。 棋聖戦第一局の新潟と違って、リアルタイム・ウェブ観…

棋聖戦を振り返っての観戦記(今日の産経新聞文化面)、ウェブでも読めるようになりました。

http://sankei.jp.msn.com/culture/shogi/080724/shg0807240810000-n1.htm

「将棋を観る」啓蒙に人生を賭けた金子金五郎の原点

古書店で昭和17年刊行の「将棋錬成 名局を語る」(金子金五郎著)を入手して読み始めたが、じつに面白い。 金子金五郎、四十歳のときの作品である。 「私塾のすすめ」の座右の書三冊というコラムの中でも書いたように、金子はこのあと、昭和二十五年(48歳)から…

棋聖戦観戦記に若干の補足をしておきます。

渡辺竜王のブログ、遠山四段のブログ、ものぐさ将棋観戦ブログなどで、ご紹介いただきましたが、概ね好評で、ほっとしています。頑張った甲斐がありました。 なにぶんリアルタイムで書かなければならず、長い時間をかけて書くと観戦ができないというジレンマ…

昨日から新潟の「棋聖戦」会場に来ています。

昨日の一時半東京駅上越新幹線ホーム集合で、二人の対局者ともども、新潟市高島屋にやってきました。 棋聖位七連覇を目指す佐藤康光棋聖・棋王も、挑戦者の羽生善治王座・王将も、気力充実、元気いっぱいの様子で、今日これから始まる大熱戦が楽しみです。 …

棋聖戦第一局(6月11日)が行われる新潟へ「特別観戦記者」として行くことになりました。

佐藤康光棋聖・棋王に、羽生善治王将・王座が挑戦する今年の棋聖戦。 第一局が6月11日(水)に開幕します。 来週は丸々一週間休暇を取って、土曜日にシリコンバレーから日本に飛び、その日だけの「特別観戦記者」として、第一局が行われる新潟市「高島屋」に行…

私家版・金子金五郎全集

そろそろ「親知らず抜いて、それでしばらく休んで将棋・・・」とか言っている場合ではなく、仕事に戻らなければならないのではあるが、昨日の昼、それを阻む荷物が、ついに東京から届いてしまった。荷物とは、 「ちょっとした贅沢をした。金子金五郎、再び。…