ベネディクト・アンダーソン グローバリゼーションを語る
平野啓一郎さんから「読んでみるといい」と薦められて、本書の存在を知った。
さっそく取り寄せて読んだ。二年半前に早稲田大学で、二日間にわたって行われた講義録である。いろいろな意味でじつに面白い本であった。リアル書店でどのくらい盛り上がっているのか知らないが、アマゾンのランキングをみる限りあまり売れていないようなので、ここで簡単に紹介のみしておく。いまの出版業界では、いい本が発売まもなくロングテールのほうに行って埋もれてしまう。ロングテールのほうに行っちゃったいい本は、何とか掘り起こしていかなければと思う。
自著についての膨大な量の感想を集中的に読む毎日を送りながら発見したのは、僕自身は、読んだ本の内容を要約したりしながら長い感想を書く才能と根気に欠けているということだ。
よって感想は「ロールモデル思考法」にちなんだ一言だけにする。
このベネディクト・アンダーソンの「二日間の講義」は、五年か十年先くらいにもし長い講演か講義をすることがあれば、「ロールモデル」にしようと思う。そう決めた。本当にしっかりと構造化がなされ、しかもじつにわかりやすい名講義である。
ベネディクト・アンダーソン グローバリゼーションを語る (光文社新書)
- 作者: 梅森直之
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2007/05/17
- メディア: 新書
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