<5/21> 五番勝負 第3局 先▲羽生善治 名人 △深浦康市 選手権者
http://www.asahi.com/shougi/open22/5ban3/index.html
「「横歩取り3連戦」となって控室も沸いた。アマチュアにはまねのむずかしい定跡なので、食わず嫌いの人も多い。「個性が見られない」とか「対局と言うより研究発表会だ」と酷評する向きもあるが、序盤から飛角桂が乱舞し他の駒も生き生きと動いて、ダイナミックかつ繊細な、進化した将棋だと思う。」
「ひとしきり「情報戦の時代」という話題になった。局後の感想にもかなりの駆け引きがあるそうだが「羽生さんは正直」という皆の評判。」
「深浦選手権者は、羽生の対局はたいてい見に行くし、行けない時にはスパイを送り込んで情報を集めている、という話も聞いた。」
「『将棋世界』6月号に興味深い記事が出ていて「森内の将棋は羽生のチェスで変わった」という、山岸浩史氏の説である。チェスには飛び駒が多いので横歩取り△8五飛戦術に「西洋将棋風味」を感じることがあるし、最近の短手数の詰め将棋はチェスの問題に似てきた。視野の広い羽生は、当然、将棋の海外普及を念頭に置いている。」