ショックと感銘に襲われた韓国少年とのやり取り

フォーサイト誌10月号「シリコンバレーからの手紙」(122)に書いた「ショックと感銘に襲われた韓国少年とのやり取り」
http://www.shinchosha.co.jp/foresight/web_kikaku/u122.html
が、ネット上にアップされました。

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札幌大学三上勝生氏は「言語の壁を飛び越える15才」というブログ・エントリーでこう書かれた。この文章は、私が受けた軽いショックの中身をまさにそのまま解説したものと言える。たとえば私はこんなことを夢想した。我々の世代なら「精度が悪くて使い物にならない」と一顧だにしない「翻訳ソフト」の存在とその進化を前提に、ソフトで翻訳されたとき意図が正確に伝わる文章の書き方を、若い世代は自然に身につけていくのだろうか、それが三上氏の言う「思わぬ方向からのソリューション」であるかもしれないなと。
ところでときを同じくして、母校(慶應義塾普通部)から「十一月に中学二年生全員を対象に『ウェブ進化論』をめぐる特別授業をしてほしい」という依頼が舞い込んできた。土曜日でもいいということだったので喜んで引き受けた。それを機に、三十二年前に中学二年生だった自分を思い出し、当時の私が現在のウェブ進化の恩恵をすべて受けていたらどんな可能性空間が広がっていたのだろう……と考える思考実験を続けている。
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全文は、新潮社「フォーサイト」誌サイトでお読みください。
ところで、この文章で触れた「中学二年生全員」対象の特別授業を11月11日に無事に終えてきた。目を輝かせて話を聴いてくれる生徒たちとの時間は楽しく素敵だった。授業の最初で、「インターネット」「携帯メール」「グーグル」「ユーチューブ」・・・と何をどこまでどう使っているのか尋ねながら、250人の生徒たちに手をあげてもらった。
まず「インターネット好きな人?」と尋ねたら70%くらいの手が上がった。
インターネットとグーグル利用度はほぼ100%。携帯メールが70%くらい。ユーチューブも50%以上。「ブログ」と言ったら一気にほとんどの手が上がったが「書いている人は?」と聞いたら10%くらいに下がった。
こういう世代が、2015年には大学を卒業して社会に出るのである。