「ウェブ人間論」(梅田望夫 平野啓一郎共著)の予約販売開始

umedamochio2006-11-18

12月15日に、平野啓一郎さんとの共著「ウェブ人間論」(新潮新書、714円)が発売されます。その予約販売がアマゾン、紀伊国屋BookWebをはじめネット書店でスタートしました。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4106101939/sr=1-4/qid=1163840698/ref=sr_1_4/503-3837513-5191110?
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?W-NIPS=YK-0004801

日本におけるインターネット元年から十年。いまウェブ2.0という新たな局面を迎え、本当の大変化が始まろうとしている。「ウェブ進化」によって、世の中はどう変わりつつあるのか、そして人間そのものはどう変容していくのか──。
ビジネスとテクノロジーの世界に住む梅田望夫と、文学の世界に生きる平野啓一郎が、その変化の本質と未来を徹底的に話し合った、熱く刺激的なウェブ論。

平野さんとの雑誌「新潮」での対談(二回に分けて掲載)については本欄でも紹介したが、雑誌を探して買ってまでその内容を読んでくださった方は本欄読者には少なかったと思う。
http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20060503/p1
http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20060511/p1
「新潮」掲載用の対談は、2006年4月に8時間にわたって行われたものの一部だが、その後もう一度、8時間ぶっ通しのマラソン対談をやって、その全部をもとに出来上がったのがこの新書である。
まもなく新潮社に「ウェブ人間論」オフィシャル・ホームページができ、このブログと「平野啓一郎公式ブログ」
http://d.hatena.ne.jp/keiichirohirano/
と連携し、詳細目次、平野さんによる「はじめに」、僕の「おわりに」などを順次公開していきます。
まずは僕が書いた「おわりに」のほんの一部を。

「インターネットが人間を変えるのであればどのように変えるのだろう、ということにずっと興味があって小説を書いてきた」
と話す平野啓一郎さんとのウェブ進化をめぐる対談は、東京で二度に分けて行われたが、それぞれ延々ぶっ続けで八時間以上にも及んだ。午後四時に話し始めて深夜零時をまわるまで、どちらかがしゃべっていない時間はほとんどなかった。
平野さんという才能とへとへとになるまで語り合い、濃密な時を過ごすうちに、私の心はいつしか自由になり、ふだんは注意深く避ける表現や話題や仮説にも、思い切って踏み込んでいくことになった。

来週以降に、平野啓一郎さんとの出会いからこの本ができるまでの約半年についての感想なども書いてみようと思う。