村上春樹「東京奇譚集」

東京奇譚集

東京奇譚集

東京での仕事を終えて、ふらふらになって飛行機に乗り込んだときに、この一冊だけ機内に持ち込みました。五篇の短編をゆっくりゆっくり読みながら、シリコンバレーに帰ってきました。そしてそれが、とても充実したひと時となりました。「神の子供たちはみな踊る」に続く短編集という位置付けだと思いますが、前作同様の高い評価を受けるのではないかと思いました。人生の偶然について、家族の愛の深さや浅さについて、人と人との出会いについて、混沌としたさまざまな刺激を受けて、読後何日かたった今も、とてもいい感じです。