マット・ケイン(Matt Cain) メジャーリーグ・デビュー

試合が始まる30分以上前からわくわくしているというのは久しぶりのことである。
サンフランシスコ・ジャイアンツのベスト・プロスペクト(最も期待されている新人)、マット・ケインが今夜初先発でメジャーデビューなのだ。1984年10月生まれの弱冠20歳。20歳でメジャーデビューというのは、滅多にあることではない。とにかくここ数日は、ラジオでもマット・ケインの話ばかりだ。気の早い評論家やファンたちは、ケインの来期ローテーション入りを前提に盛り上がっている。
マイナーとはいえ、イニング平均一個以上の三振を取っている。どんな勢いのボールを投げるのか、どういう運気を持っているのか、今夜はじっくりと観察してみたい。
追記:

  • 初回を無難に三振一つ含む三者凡退に。96マイルの速球と88-90マイルの力のあるスライダーを投げている。確かに久しぶりに見る若い逸材だ。そして何より顔がいい。面構えがしっかりしている。相当気が強いんだろう。
  • 二回、先頭打者(相手四番)に特大ホームラン浴びる(95マイル・ストレート)。続いて四球。しかし崩れず後続をうちとる。セットでも94-96マイルの速球をコンスタントに投げている。フライアウトが多い。
  • 三回、全部外野フライの三者凡退(9番、1番、2番)。
  • 四回、3-4-5番に四球と連打で無死満塁。このへんでどっと崩れるかと思いきや、今日初めての内野ゴロで併殺。被害を1点におさえる。なかなかしぶとい。(四回裏にジャイアンツ1点を返し、2-1に)
  • 五回、二死から四球。ここで10億円プレーヤー、トッド・ヘルトンと対決。2-3からファウル連発の14球勝負。最後は外野フライに制する。大したもんだ。でもここで投球数は100球を越える。(裏の攻撃で代打が出てここまでで降板)。

マット・ケインのメジャー・デビューには、十分合格点をつけられる。ジェローム・ウィリアムズ、ジェシー・フォパート、ケビン・コレイア、ブラッド・ヘネシーといったここ一・二年に出てきた新人投手たちとは、少し格が違う素材のようである。9月にたぶん回ってくるだろうあと数回の先発機会をまたじっくりと見てみたい(チャンスがあれば球場で)。
追記の追記(参考リンク)
http://sports.yahoo.com/mlb/recap?gid=250829126&prov=ap
http://sports.yahoo.com/mlb/boxscore?gid=250829126