IBMとゲーム
アップルがチップをIBMからインテルに移すことが大きな話題になっているが、その背景に「PCはインテルに明け渡してもいいからゲームに移行する」という方向をIBMが打ち出している点にはきちんと注目しておくべきだ。「ゲーム素人のための米ゲーム産業入門」
http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20050519/p1
でもこう書いた
三社のゲーム機のプロセッサはどれもIBMが開発している(PS3は3社連合)。「IBM scored a hat trick by developing processors for all three of the next-generation consoles, so no matter which one wins, IBM wins.」
ように、次世代ゲーム機のチップはIBMが押さえようとしている。そこで今日はForbes誌コラムニストRich Karlgaardの「Why IBM Should Buy Electronic Arts」
http://www.forbes.com/technology/free_forbes/2005/0620/041.html
を読んでみよう。彼の文章はいつも半分冗談の中に何か考えさせるポイントを入れていて面白い。十年先を考えるにはこういう遊び心がいつも必要だ。タイトルの「IBMはEA(ゲームソフト会社)を買うべきだ」というのは、最後の締めの文章でやっと出てくる半分冗談なのだが、このコラム全体は要約すればこんな感じになる。
- 最先端半導体開発競争の舞台はPCからゲームに移った。
- コンピュータ産業史をひもとけば、
- ところでエンタープライズソフトってこれからどうなるんだろう。ひょっとしたらゲームソフトみたいになるんじゃない?
- もうそうならば、ゲームのチップを独占しようとするIBMは、エンタープライズ・ソフト事業の一環ということも含めて、ゲームソフトのElectronic Artsも買ったらどうなの?
原文にあたると、エンタープライズソフトがこれからゲームみたいになっていく理由も書かれています。その中には僕のようなメジャーリーグ好きにはわくわくするような話が出てくる。アリーグ随一の左腕、ツインズのヨハン・サンタナ投手は、相手チームの打者についての研究を「Playstation Baseball」でやっているんだって!!!
半分冗談の思考実験として楽しんでみてください。