英語で読むITトレンド

英語圏のウェブ進化に興味がある人へ(続)

5日前のお知らせに引き続き、 「WebEvolution: Summary of this week」(by Takuya Homma) を、週に一回くらいのペースで公開していくことにし、英語ブログを立ち上げました。 http://webevolution2009.blogspot.com/ テーマは、冒頭に書かれているように、 T…

英語圏のウェブ進化に興味がある人へ

我々の勉強グループのリーダーでありペースセッターでもあるTakuya Homma(UCL: University College London)の、日々のResearch & Learning processの一部を公開することにしました。 http://www.diigo.com/user/web-evolution には、対象となる文章や映像へ…

「Super Crunchers」(Ian Ayres著)

「Super Crunchers: Why Thinking-by-Numbers Is the New Way to Be Smart」という本が面白い。 まだ日本語訳が出ていないので、検索したところ主だった日本語の書評はこの一件くらいかな。 著者のイアンは、ラジオ番組でのレギュラーコメンテーターや雑誌・…

Googleの「情報発電所」はいま何台?

New York Timesの「The Unsung Heroes Who Move Products Forward」によると、Googleのシステム規模について「最低でも45万台」という推定数字が出ている。「ウェブ進化論」(2006年2月刊)を書いたときは、さまざまな情報をもとに「2005年末現在で30万台」と…

The Googlization of Everything

「The Search」「The Google Story」といったGoogle誕生のプロセスを語るGoogle本第一世代の次が、たぶん来年くらいに何冊か書かれるだろう。「The Googlization if Everything」というブログは、 This blog, the result of a collaboration between myself …

2006年はYouTubeの年、2007年はFacebookの年

ちょうど去年の秋は、YouTubeをGoogleが買収した大ニュースで大騒ぎだったが、2006年をYouTubeの年とすれば、2007年はFacebookの年だったと言えるだろう。 昨日ウォールストリートジャーナルは、マイクロソフトがFacebookへの数億ドル規模での出資交渉を進め…

「17歳の女性起業家」によるWhateverlife.com

Fast Company誌を読んでいたら、Whateverlife.comについての長文記事が出ていた。あんまり日本では知られていないので、ちょっと紹介。 9歳でウェブデザインを始めた少女Ashley Qualls。14歳のとき(2004年)に趣味で作ったサイトが、700万人のTeen Girlsを集…

The Economics of Abundance

クリス・アンダーソンが、「The Long Tail」に続く概念として提示しようとしているのが、この「The Economics of Abundance」。 http://www.longtail.com/the_long_tail/2006/10/the_economics_o.html Powerpointプレゼンテーションもダウンロードできる。 …

俺たちはグーグルだ、訴えてみろ

New York Timesの「We’re Google. So Sue Us.」(俺たちはグーグルだ、訴えてみろ)という記事がけっこう面白い。あと数日は、NYTサイトで無償で読めるはず。 http://www.nytimes.com/2006/10/23/technology/23google.html?ref=technology グーグルが中途半端…

Linus Is Happy

1991年9月17日に、Linus Torvaldsが最初に「version 0.01 of Linux」(http://www.linux-aktivaattori.fi/projects/15_year_linux_birthday/)をアップロードしたので、まもなくLinuxは15歳の誕生日を迎える。ということで「Red Herring」誌8月21日号がオープ…

Peer to Patent

グーグルで調べた限り、日本ではあんまり紹介されていないようなので、米国で進行中の「特許審査プロセスをオープン化するプロジェクト: Peer to Patent」について、簡単に紹介しておく。 提唱者はBeth Noveck。New York Law SchoolのAssociate Professor。 …

Crowdsourcing

「群衆の叡知」(Wisdom of Crowds)を利用し価値を創出する行為に、これまでは「これだ!」という名がついていなかった。 「ウェブ進化論」第五章「オープンソース現象とマス・コラボレーション」の中でも議論した「群衆の叡知」に関わる大きな流れを、企業や…

The 2006 AO100

Always On(AO)恒例の「The 2006 AO100」が発表された。 「AlwaysOn Unveils the AO100 Winners」 http://alwayson.goingon.com/permalink/post/2575 AlwaysOn today announced the AO100 Top Private Companies for 2006. The fourth-annual elite AO100 lis…

Wired 40

Wired誌の今年の「Wired 40」が発表された。 http://www.wired.com/wired/archive/14.07/wired40.html グーグルがアップルを抜いて初めて首位に立った。 「Wired 40」とは、「Wired誌」的に見た世界のトップ40社で、判断基準は、 What makes a company wired…

グーグルは「次の大ヒット」を生み出せるのか

検索エンジン、AdWords/Adsense事業、そのコア事業を支える(昨日詳しく解説した)情報発電所インフラ。グーグルの現在の成功は、この三つの大きな達成によっている。 ただグーグルはとにかく手を広げていて、次から次へと新サービスを発表してくる。しかしそ…

グーグルの垂直統合思想

New York Timesの「A Search Engine That's Becoming an Inventor」 http://www.nytimes.com/2006/07/03/technology/03google.html は、グーグルに関し日々書かれている莫大な量の記事の中でも、久しぶりのヒットだと思う。NYTの原文はたぶん数日で読めなく…

YouTubeについて(3)

Business 2.0誌の「The coming Web video shakeout」 http://money.cnn.com/2006/06/20/magazines/business2/videoshakeout.biz2/ によれば、 The number of YouTube-like services now stands at a staggering 173 - and in April alone 3 outfits got $30 …

YouTubeについて(2)

YouTubeでアニメが見られるとかテレビ番組が見られるとか、そういうところにも注目が集まっているが、本来は「Brodcast Yourself」(あなた自身を放送する)がYouTubeのモットーで、サービスの意義は「総表現社会のプラットフォーム」の提供にある。 サンノゼ…

YouTubeについて(1)

「ウェブ進化論」を脱稿(もう原稿に手を入れない状態に)してから約半年が経過した。半年遅く、ちょうどいま本を書いていたとしたらどう書くか迷うだろうな、と思うのがYouTubeである。別の言い方をするとすれば「ウェブ進化論」に書かれていない「その後の世…

RSSリーダー再編、ブックマーク再始動

あまりにも忙しかった日々がちょっと一段落したが、以前通りのペースで勉強できる体制に戻すために、いろいろと調整が必要なことに気づいた。 特に、RSSリーダー(英語カテゴリー) http://r.hatena.ne.jp/umedamochio/ に色々なものを放り込みすぎて、一週間…

グーグルがイノベーションを生む秘訣

解説はまたいずれ、ということで、今日は原文の紹介のみ。 Business Week 6/19/2006号に、 「Marissa Mayer's 9 Notions Of Innovation」という一覧表が出ている。ネット上では、 http://www.businessweek.com/magazine/toc/06_25/B39890625innovation.htm …

すべての本がスキャンされて「あちら側」に格納されて検索できるようになったら

Kevin Kellyが刺激的かつ長文の論考をNew York Times Magazineに寄せた。 「Scan This Book!」 http://www.nytimes.com/2006/05/14/magazine/14publishing.html このコンテンツはいまは無料で読めるが、しばらくすると有料になってしまうので、興味のある人…

Facebook: $750mil買収オファー蹴り、$25mil資金調達

先月、「「次の十年」のキャリア構築と「個のエンパワーメント」」 http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20060322/p2 で始まる一連のエントリーの中で、全米の大学生の大半が利用する「Facebook」というSNSサービスを紹介した。そのFacebookが、$25mil(約30億…

グーグルが仕掛けた米ネット列強の投資競争

「ウェブ進化論」関連のいくつかのインタビューで、グーグルという突然変異の登場がなければ、アメリカのネット列強(Amazon, Yahoo!, eBay)ももっとのんびりとした感じで進化していただろう、という話をした。 現実にはいま、次世代の覇権を競う米ネット列強…

「次の十年」のキャリア構築と「個のエンパワーメント」

「Fast Company」という雑誌があり、創刊十周年を迎えた。となれば特集号は「次の十年」がテーマとなること必定で、その号がようやくネットで読めるようになった。 http://www.fastcompany.com/magazine/103/ 興味のある人は色々な記事を散策してみるといい…

The Next Net 25

「Business 2.0」誌の特集記事「The Next Net 25」、次代を拓く25社について。ネット上でも読めるようになりました。 http://money.cnn.com/2006/02/23/smbusiness/business2_nextnet_intro/index.htm SOCIAL MEDIA MASHUP AND FILTERS THE NEW PHONE THE WE…

NikeとGoogle Maps mashup

「ロンドン市内を走ろう」というNikeのサイト http://www.runlondon.com/routefinder/ が、Google Maps mushupでできて、公開されています。 http://google.blognewschannel.com/index.php/archives/2006/03/01/nike-joins-with-google-maps/ で知りました。…

「グーグルの遠い未来」4つのシナリオ

たぶんBusiness 2.0誌最新号に載っているのだろうと思うが、「グーグルの遠い未来」についての4つのシナリオが、ネット上で読めるようになったみたいだ。 第一シナリオ: グーグルがメディアになる(Google Is the media: 2025年) http://money.cnn.com/2006/0…

Yahoo!のベンチャー買収一覧(創業以来全部)

12月28日の本欄で「2003年10月(Overture)以降のYahoo!のベンチャー買収一覧」 http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20051228/p2 を紹介したが、それ以前のYahoo!のベンチャー買収一覧がまとまった。同じ筆者のBlog「SEO by the SEA」の二つのエントリーである…

Web 2.0ベンチャー・サバイバルゲームの始まりだ

2006年のアメリカは株価上昇で始まった。ちなみにダウやS&P 500が上がるとアメリカ全体に元気が出るし、NASDAQが上がるとシリコンバレーは元気が出る。 2005年は「Web 2.0ベンチャーを作れー!!! 久しぶりに面白い時代が来たよー!!!」という号令がシリコンバ…