角栄失脚

角栄失脚 歪められた真実 (ペーパーバックス)

角栄失脚 歪められた真実 (ペーパーバックス)

もし本当に、ロッキード事件が田中を葬るため仕掛けられた陰謀だとすれば、米国政府への厳重な抗議と徹底した真相究明を求めるべきではないか。(略) 情報公開法(FOIA=Freedom of Information Act)を最大限に活用して、独自に真相を探ることも可能だ。しかし筆者の知る限り、そんな努力を払っている者は見受けられない。(p201)

http://blog.goo.ne.jp/showtimeblog/e/046add0457f728dbf9cff6b361efaf47

公開が進んでいる米政府の公文書や当時の関係者へのインタビューをもとに、アメリカに田中角栄の追い落としの意図がなかったと結論づける。ウォーターゲイト事件後アメリカ社会を支配した清教徒的な風潮に引っかかってしまったのがロッキード社の海外の不正支払で、そのとばっちりを受けた田中政権とその後の日本の政局という構図になっている。(略)
読んだ感想として、淡々と事実を追う著者の姿勢から内容の信憑性を感じるが、その分読み物としてのおもしろさは少し薄れてしまった感じがする。

http://aruhenshu.exblog.jp/217382

一つだけ言えるのは、時に真実は、小説よりも平凡なのかな〜ということ。
人間、どうしても派手な話に飛びつきたくなるのだけど。