ESPNサイトが、メジャー後半戦の各チームの日程的優位(ホームとロード、対戦相手など)を分析している。
http://sports.espn.go.com/mlb/columns/story?columnist=olney_buster&id=1842482

But some teams will have distinct advantages -- or disadvantages -- with the way their schedule falls in the second half of the season. A ranking of the remaining major league schedules for the contenders, from easiest to toughest.

ヤンキーズが最も恵まれていて(前半戦が厳しかった)、サンフランシスコが最も厳しい(前半戦が恵まれていたので、こんなに弱くてもここまでついてこられたのかもしれない)。
最も日程に恵まれている順にプレイオフ進出可能性が残っている18チームを並べると、
1. ヤンキーズ、2. ホワイトソックス、3. セントルイス、4. ボストン、5. シンシナチ、6. メッツ、7. オークランド、8. サンディエゴ、9. テキサス、10. カブス、11. アトランタ、12. アナハイム、13. ドジャーズ、14. ミルウォーキー、15. ミネソタ、16. フィラデルフィア、17. フロリダ、18. サンフランシスコ
となる。
サンフランシスコの項を読むと、サンディエゴとLAとの直接対決が多いけれど、ボンズは毎日3-4個の敬遠を受けるだろう、というようなことが書いてあって気分が萎える。ボンズは4月に誰もが衝撃を受けるほど完璧に打ちまくってから、敬遠ばかりでホームラン・ペースが落ちている。700号到達は来年になるだろう。敬遠攻めという卑劣をバネに、ボンズには異常なまでに選手寿命を伸ばしてメジャー新記録を2006年にサンフランシスコで達成してもらいたい。それはさておき、各チームの日程的有利の分析から、後半戦の見所を細かく見ていこう。
まずはアリーグ東地区のヤンキーズ対ボストン。余談だが今週末は直接対決の3連戦がある。
両チームとも、アリーグ東地区の下位チームとの試合が多く、ヤンキーズは、8/23から9/15までが貯金のしどころである。

From Aug. 23 to Sept. 15, the Yanks play Kansas City, Baltimore, Cleveland, Toronto and Tampa Bay.

その間に、ボストンは、アリーグ西地区との3シリーズ(アナハイム、テキサス、オークランド)9連戦があって、ここがプレイオフ進出に大きく影響する。

But from Aug. 31-Sept. 8, Boston has three consecutive series against the AL West contenders -- and this is when the wild card could be won or lost.

次にアリーグ中地区。ホワイトソックスは9/6から9/16まで、テキサス、アナハイムミネソタとロードで戦うのが正念場。

Sept. 6-16, the White Sox have a road trip through Texas, Anaheim and Minnesota, and among the contenders, they have been one of the poorer road teams.

対するミネソタは、7/26から8/9までに、ホワイトソックス(直接対決)、ボストン、アナハイムオークランドと続けてぶつかるので、ここが正念場。

From July 26-Aug 9, they play 13 straight games against some of the AL's best - the White Sox, Boston, Anaheim and Oakland.

ミネソタのほうが先に正念場にぶつかるので、この13試合が、アリーグ中地区の帰趨を大きく左右するだろう。
続いてアリーグ西地区。最大の激戦区だ。まずはオークランド。シーズン最後の7試合をホームで、4試合テキサスと、3試合アナハイムと直接対決。

Oakland has seven games at home in the last week -- four with Texas, three with Anaheim.

と書いてあるが、このテキサスはシアトルの間違いである。
続いて、最後まで今の勢いが持続できるかどうかがかぎのテキサス。今年のテキサスはホーム勝率が高いチームなので、ホームかロードかが重要。

Sept. 13-23, they play four games at Oakland, three at Anaheim, before playing host to the Athletics in three games.

9/13からオークランドで4試合、アナハイムで3試合とロードが続き、オークランドを迎えてホームで3ゲーム。そのあともう一度アナハイムと4ゲームあるわけだから、テキサスの場合、9月半ば以降の直接対決でほぼすべてが決まってくる。そこで息切れしないかどうかがカギだ。
アナハイムにとっての日程的不利は、最後の7試合(テキサス、オークランド)をロードで直接対決しなければならないこと。

After four games in Texas, they have three in Oakland.

その直前の3試合も対オークランド3連戦である。いずれにせよ、西地区は、最後の半月の直接対決が見所だ。
そしてナリーグ東地区。メッツが日程的にはいちばん有利。あまり激しい直接対決連戦がない。アトランタは、最後が勝負。

From Sept. 24-30, Atlanta has three games vs. Florida, and three games vs. the Mets.

フロリダ、メッツと当たったあと、最後にカブスと3連戦(ワイルドカード争いとなる可能性もある)。フィラデルフィアは強いチームとの試合が多く残っている。最後はフロリダとの3連戦。フロリダはナリーグ東地区の中では最も日程が厳しい。

Aug. 6-26, the Marlins play nothing but contenders -- Milwaukee, St. Louis, L.A., San Diego, San Francisco -- and they will either swim or sink.
Big Finish: Ten road games -- three at Atlanta, three at Montreal, four at Philadelphia.

8/6から8/26まで、可能性が残っている他地区のチームとの対決が続き、最後がロード10試合(アトランタモントリオールフィラデルフィア)で終るからだ。
そしてナリーグ中地区。独走するセントルイスが日程的にも有利。たぶんセントルイス優勝は固くなってきているのだろう。カブスとの直接対決も、今やっているシリーズで終わりだ。セントルイスの場合も、

From Aug. 6-18, they play four series against contenders -- the Mets, Florida, Atlanta and Cincinnati.

シンシナチの場合も、

Aug. 3-18, when 12 of their 15 games are against contenders. The Reds get through those OK, and they should hang in the race into September.

カブスの場合も、

They've got a challenging stretch against the West teams from Aug. 3-15, beginning with a series in Colorado.

勝負どころは8月前半から半ばにやってくる。ミルウォーキーは日程優位14位にランクされているが、よく見ればそれほどひどい日程ではなく、あれよあれよという間に、ワイルドカードによろよろと残ってくるなんてこともあるかもしれない。
さて、最後はナリーグ西地区。サンディエゴは、9月半ばからのロードでのLAとサンフランシスコとの直接対決が正念場。

Beginning on Sept. 9, they have three series on the road -- at Colorado, never a good place to start a trip, before four in L.A. and three in S.F.

ドジャーズは、

Sept. 17-26, when they have nine road games -- three in Colorado, where a pitching staff can be wrecked, and then three at San Diego and three in San Francisco.

9月後半のサンディエゴ、サンフランシスコでのロードゲームが正念場。
ジャイアンツは、最後の15試合のうち直接対決が12試合。厳しいとも言えるが、勝てば地力優勝できるスケジュールなのだから、よしととなければならない。

Twelve of their last 15 games are against the Padres and Dodgers.
After playing host to the Dodgers for three games, the Giants will go to San Diego for three games and then L.A. for three to end the season.

アリーグ、ナリーグとも激戦の西地区の勝負所は、最後の週にやってくる。そこまで、地元サンフランシスコとオークランドのプレイオフ進出決定は持ち越されることになるだろう。