二〇二五年までの半世紀を代表する思想・哲学はどこに

フォーサイト誌7月号「シリコンバレーからの手紙」(118)に書いた「二〇二五年までの半世紀を代表する思想・哲学はどこに」
http://www.shinchosha.co.jp/foresight/web_kikaku/u118.html
が、ネット上にアップされました。
最近確信を深めていることについて、思い切って書きました。

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 素人ながら思想・哲学の歴史をひもとけば、次世代に大きな影響を及ぼした偉大な思想・哲学の多くが、激しく変化する同時代の最先端で、同時代の意味を、また同時代をいかに生きるべきかを必死に考える営みから生まれてきた。その営みの途中経過は、同時代にはそれほど理解されず、その意義は歴史の判断に委ねられるため、評価の定着はかなりあとになる。
「一九七五年から二〇二五年までの半世紀」も、既に最初の三十年が過ぎている。半導体の発明に端を発するパソコンの誕生、チープ革命の継続、インターネットの発展、オープンソースの勃興、検索エンジンによる世界の知の体系化、そしてこれから二十年かけて起こる未知の大変化……。こうした新技術のすべてを創出し続けてきた起業家主導型経済メカニズム、そのメッカたるシリコンバレーシリコンバレーに独特の“生態系”や精神、プログラマーたちが共有するハッカー倫理、先端ハイテク産業での経営思想……。
「一九七五年から二〇二五年までの半世紀」を「ITが世界を大きく変えた時代」と総括される日が来るのであれば、同時代の変化の最先端たる「知の現場」は、間違いなくここにある。
では果たして、そんな新しい「知の現場」から、歴史に残るような思想・哲学は生まれつつあるのだろうか。
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全文は、新潮社「フォーサイト」誌サイトでお読みください。