三泊四日の日本出張

これまでは、年に五、六回、それぞれ約一週間の日本出張で、だいたい日本での仕事はすべて済んでいたのですが、「ウェブ進化論」が出てからそれだけではどうしてもこなせない仕事が溢れ、短期出張を急に入れることが増え、今週は月曜日夜から木曜日の昼まで東京にいました。
出張のメインは某社主催の講演会。日本での講演は原則すべてお断りしているのだが、このたびの会は、ミューズ・アソシエイツ創業以来の顧客からの依頼で、そのための出張を組んだ。その様子はこちらで。
http://d.hatena.ne.jp/taknakayama/20060726
聴衆は、日本の大企業の幹部ばかり二百人くらいかな。冒頭で「YouTubeを知っている人、手を挙げてください」と言ったら、手が挙がったのは5%くらいでしたね。
あと面白かったのは、脳科学者の茂木健一郎さんをソニーの研究所に訪ねての対談。
http://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/2006/07/post_eef6.html

 『ウェブ進化論』の梅田望夫
さんがいらっしゃる。
 「アエラ」のための対談。(略)
 梅田さんとは初対面だったが、
話が面白くて次からつぎへと飛び出し、 
 ノンストップの二時間であった。

7月31日(月)発売の「アエラ」誌に対談が掲載されます。
それと、もう掲載されましたが、朝日新聞オピニオン面用の取材。今週から朝日新聞一面で始まった「ウェブが変える」という連載との連動企画。
7月28日(金)朝日新聞朝刊で、対論「ネット新時代 何もたらす 梅田望夫さん 西垣通さん」
http://hatena.g.hatena.ne.jp/hatenapr/20060728/p2
という記事になっています。
その記事を読んだ感想が、既にいくつかアップされていました。
http://blog.miraclelinux.com/yume/2006/07/post_c8b4.html
http://d.hatena.ne.jp/elmikamino/20060728
http://blog.goo.ne.jp/ngc3003/e/e7158f13688f508b4b0fd9351036737a
http://d.hatena.ne.jp/taknakayama/20060728
それと、NHK衛星「経済最前線」という番組
http://www.nhk.or.jp/saizensen/
用インタビューの録画(はてなの会議室にて)。放映は8月3日(木)の予定とのこと。
それらの予定の合間に、8月10日発売の「シリコンバレー精神」(ちくま文庫)

シリコンバレー精神 -グーグルを生むビジネス風土 (ちくま文庫)

シリコンバレー精神 -グーグルを生むビジネス風土 (ちくま文庫)

に関連する打ち合わせ、母校の雑誌「三田評論」誌での対談、近藤渡米後のはてな東京組との打ち合わせを兼ねた遅い夕食、スタンフォード大学のコンピュータ・サイエンス学科に秋から留学する学生との朝食など、早朝から深夜まで、全く隙間のないスケジュールで埋まってしまった三泊四日でした。
短期で日本出張したという話をすると、「大変ですねぇ」と言われるのが常なのだが、僕の場合は一日でも出張期間が短いほうが楽、というのがシンプルな感想。一日滞在期間を延ばせば、それが平日であろうが休日であろうが朝から晩まで予定が入るし、朝から晩までさまざまな刺激を受けて冴え渡った頭を冷やすためには、どうせ夜は睡眠薬を飲んで無理やり寝るわけで、時差の苦しみは滞在期間に関わらずだいたい同じ。しかも滞在期間が短ければ、帰国後の時差調整はうんと楽、というわけで、来年からは三泊または四泊の短期出張を頻繁に行なう形で、日本の予定を組もうかと思案中。