セントルイス・カージナルスのプホルズの素晴らしいスピリットに感激した

ナリーグ優勝決定戦。1勝3敗と追い込まれたカージナルス。8回裏、ヒューストン・アストロズに2点差をつけて負けていた。今日ずっといいところで打てなかった主砲・プホルズは、敗戦濃厚の8回裏、守備位置で自らの不甲斐なさを責め、ほとんど泣いていた。その顔がテレビにアップになった。9回表はヒューストンのおさえの切り札・リッジが出てくる。彼の前に二人が塁に出なければ、彼にはまわってこない。
9回表、リッジの97-98マイルの速球で先頭打者から二人が、なすところなくアウトで、もうヒューストンのスタジアムは勝ったも同然の異様な盛り上がりを見せていた。そんな中、2死ランナーなしから、エクスタインが執念のレフト前ヒットで塁に出た。これは渋いいい仕事。続くエドモンズは、塁に出てプホルズにまわすことだけを考えていたように見えた。しっかり四球。
とうとうプホルズに回ってきた。一球目の空振りは誘いだったのかなぁ。それはわからないけど、二球目のリッジのスライダーを、プホルズは自信を持って振り切る。ボールはレフトスタンドを遥かに超えて、ドームなので飛び出しはしないけど、本当なら場外に飛び出るほど遠くに飛んでいった。ぎゃくてーん。ベンチに戻ったあと、しばらくして緊張がとけたプホルズにやっと笑顔が戻った。いい笑顔だ。
セントルイスはいいリーダーを持ったなぁ。まだ25歳。彼が2020年までのメジャーリーグ全体を引っ張る新しいリーダーであることは間違いない。
去年のALCS第四戦のボストン・レッドソックスを思い出させてくれた逆転劇。ウィニングボールを田口が捕ったおまけもついた。とにかく素晴らしい夜だった。
水曜日の第五戦が待ち遠しい。