ネットを後追いする紙メディア

今日届いたFORTUNE誌9月5日号の表紙を見たらSteve Jobsの名前があった。何かなと記事を探してみたら、6月に行われたスタンフォード大学でのスピーチの全文Reprintが掲載されていた。このスピーチがあまりに素晴らしく、ネットに全文が載ってから全米で話題になり、さらにその内容が翻訳などもされて全世界に広がった、FORTUNE読者でまだの人がいるだろうから全文掲載しますね、みたいな説明がついていた。ちなみにネット上にこの記事は見つからない(必要ないからね)。
日経新聞で最近始まった一面連載企画「ネットと文明」もそんな感じの連載だよなぁ。莫大なコストをかけて取材している雰囲気は伝わってくるけれど、ネット上で毎日色々読んでいる人たちにとって目新しいことはほとんどない。テーマゆえ、素材の多くがネットの後追いになるのは仕方ないけれど、もう少し工夫しなきゃねぇ。これじゃあ「読者層はネットで何もしない人」と自己規定しているみたいだ。今後に期待をしてはいるのだけれど。
参考リンク
http://b.hatena.ne.jp/entry/http://pla-net.org/blog/archives/2005/07/post_87.html
http://b.hatena.ne.jp/entry/http://news-service.stanford.edu/news/2005/june15/grad-061505.html
http://b.hatena.ne.jp/entry/http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20050730/p1