渋いベンチャー

渡辺千賀Blogでは、これから毎週、「先週のベンチャー投資とインサイダー取引」という連載が書かれるそうです。これが第一回。
http://www.chikawatanabe.com/blog/2005/05/post_9.html
第一回で紹介されている「面白いベンチャー」がNovariant。
http://www.novariant.com/

GPSで農業サポート」という渋いベンチャー。技術はStanford大学から、ですが。畑の地面が平らでなかったり、作物がきちんと等間隔に植わっていないと、生産効率が落ちる。それをGPSを使って精密に仕上げる、という技術。スキルが低い作業員を使っても、きっちり精密に植えられる、というわけです。

ご紹介、光栄です。ここはPacifica Fundの投資先
http://www.pacificafund.com/companies.html
の一つなのだ。スタンフォード大で航空機の自動着陸の研究をやっていたグループの技術の商用化である。トラクターに運転手は乗って運用しているが、基本的にはこの技術をトラクターに搭載すると自動運転してくれるので、夜であっても霧が出ていても耕せるので効率がいいというメリットも大きい。
前エントリーで紹介したAkimboのような派手なベンチャーへの投資は大手ファンドが独占し、ファンドサイズの小さい新興VCにはなかなか投資できないのである。そこで「渋いベンチャー」を狙って早い段階で投資して、一生懸命サポートしていくわけだ。その中でもNovariantは「実に渋い」ベンチャーで、しかも今とてもうまくいっていて、「渋い成功」を楽しみにしているところなのである。