開幕まであと1ヶ月

3月になると「今年のメジャーリーグ展望」雑誌が書店に溢れる。その中のめぼしいものを買ってきて読んでみたが、S.F. Giantsの前評判が非常に高いではありませんか。ワールドシリーズを「N.Y. Yankees vs S.F. Giants」と予想している評論家までいる。
でも、こういう年はかえって危ないのだよなぁ。
しかし今年のアリーグ予想は、東がヤンキーズ、中がツインズ、西がエンジェルズ、ワイルドカードレッドソックスと、全く判で押したように全評論家が同じ予想。ナリーグはもう少し混戦だけれど、東がブレーブスフィリーズ、中がカージナルスカブス、西がジャイアンツかパドレス。10月になってみると、いかにこれらの予想がはずれたかがわかるだろう。アリーグ東の予想なんて、去年の結果と全く同じじゃないか。
メジャーリーグ観戦の醍醐味は、若い選手がシーズン中にぐいぐいと伸びてきて、それで勢いがついたチームが、ヤンキーズのような強豪を苦しめるところにある。2003年のフロリダ・マーリンズなんかが好例。去年はそういうチームがポストシーズンに出なかったが、今年はかなりその可能性がある。評論家たちはそういうチームに肩入れするリスクを取っていない。
アリーグ中のタイガース(デトロイト)とインディアンス(クリーブランド)、アリーグ西のレンジャーズ(テキサス)とアスレチックス(オークランド)、ナリーグ東のマーリンズ(フロリダ)あたりは、かなり面白いのではないか。
一応、僕の予想も書いておこう。
アリーグ東:ヤンキーズ、中:タイガース、西:アスレチックス、ワイルドカード:レッドソックス
ナリーグ東:マーリンズ、中:カージナルス、西:ジャイアンツ、ワイルドカード:メッツ。
4月にメジャーが開幕してから9月末までの半年間の僕の生活は、仕事のコアタイムが午前4時から午後4時まで(その合間に水泳とクロストレーナー)にシフト。午後4時過ぎから東のナイトゲームを1試合見て(日本とのやり取りがあるときは残念ながらここがキャンセルになる)、午後7時から西のナイトゲーム(主にS.F. Giants)を1試合見て寝るという規則正しいものになる。夜の付き合いはよほどのことでない限りしない。
10月第1週は休暇を取り(勝手に休暇を取れるのが自営業のいいところだ)、ポストシーズン開幕、つまり8チームから4チームに絞られるディビジョン・シリーズを全試合観戦する。さすがにこの週だけは、一日3-4試合ある(10-13時間かかる)から、仕事との両立ができないので完全に休暇とする。その後のポストシーズンは一日最大2試合、つまり普段通りなので、仕事との両立をはかりつつ、全試合観戦する。10月が1年のピークなのだ。そして11月から3月のシーズンオフ5ヶ月はせっせと仕事をする。今年もオフはよく働いた。僕の1年はメジャーリーグ中心に動いていくのである。