野月浩貴の自戦記から

日経・野月・深浦戦第一譜

読みの量はむしろ今年が最高だと思う。しかし読みを重ねれば重ねるほど、自分の持ち味である攻めが出せなくなってしまう。
手厚い将棋が指せるようになったといえば聞こえはいいが、勇気ある決断ができないだけだ。今までは最初のチャンスと見れば命懸けで飛び込んでいけたのだが、今はそこに何かを感じ取れない。これを次のステップへの進化と考えるか、最大の長所を発揮できていないだけと考えるか・・・。答えはいまだ出ていない。