「新・日本の経営」の書評

新・日本の経営

新・日本の経営

日経 1/23/05 「この一冊」by 藤本隆宏

論旨は明解だ。曰く、日本の経営のうち、最も変わったのはカネ関連のシステム、最も変わらないのはヒトに関わる部分である。(略) 日本企業・産業の最大の問題は、一産業に企業が多過ぎ、一企業に事業が多過ぎたという戦略の失敗だ。

ヒトに関わる部分が変わらないから、つまり企業がヒトの共同体であるという性質が強いまま変わらないから、「一産業に企業が多過ぎ、一企業に事業が多過ぎ」る状態が変わらないのであって、戦略の失敗という次元の問題ではないと思う。