eXtreme Reading

picsy blog 1/7/05 エクストリームリーディング
http://blog.picsy.org/archives/000190.html

1月3日からVarelaの"Principles of Biological Autonomy"を3日間連続でひたすら一日中(10時間くらい)読み続けるという勉強会を駒場でやった。目下のところ1時間2ページというペースだ。(略)
エクストリームリーディングでは、事前準備はゼロ。その場で黙々と読み、数節ごとに議論をします。分からないことがあったらその場で互いに聞きます。なんでこういう方式をとるかというと、
1.こういうエグイ本は、一冊読むのに100時間以上かかるため、強制的な環境をつくらないとなかなかちゃんと読む機会がない
2.本一冊の中で数十箇所ある重要ポイントのうち、一箇所大事なところの理解がはずれると、100時間の読書がまったくの誤解で終わることがあるので、むなしい。読書中に相互にチェックをしてこれを防ぐ。逆に重要でないところを飛ばすことも可能になる
3.短い単位で、節や章の意義をまとめるので、読み流しを防ぎ、論理構造を確認できる。
4.場所を分担してレジュメ発表すると、結局自分で読まないことがあったり、概念を誤解したまま多くのページを読み進めることが発生して無駄が多い。
5.レジュメ発表では見えない、他人の読書や読解の仕方が分かるのですごく勉強になる。すごい人の、思考の結果ではなくて、思考のプロセスが見えるから。(略)
ちなみに、最適人数は5人程度だと思います。