千一夜物語
千一夜物語 13冊セット (岩波文庫)
マルドリュス版13冊セットを購入。第1巻から読み始めたが「千一夜物語」がこんなに面白いものだとは知らなかった。
http://park8.wakwak.com/~w22/571.htm
さてさて、「千夜一夜物語」「アラビアン・ナイト」などなどと呼ばれている、この長い長い物語ですが、邦訳で短くしたものじゃなく、ちゃんと長いままのを読みたいと思ったら、代表的なのは、この英語からの翻訳のバートン版、フランス語からの翻訳のマルドリュス版、それに、アラビア語の原典からの直訳版の3つってことになるのかな。
とりあえず、マルドリュス版と直訳版も、ちょこちょこっと軽く目を通してみたけど、マルドリュス版は、バートン版のエロティックさが苦手な方は、ぐっと上品だから、オススメかもしれない。直訳版は、バートンさんやマルドリュスさんが噛み砕いたものを翻訳したのと違って直だけに少し読みづらいってな噂も聞いていたんだけど、ちょっと読んだかぎりでは、たしかにとっつきづらさはあるけど、読んでいれば慣れそうだし、独特の雰囲気があって素敵だった。
http://www003.upp.so-net.ne.jp/fuimei/arabiannight.htm
まず迷うのは「誰の訳を読むか」である。
日本語で読めるもので、最もハンディーなのが二つの文庫版、バートンの英訳からの重訳(大場正史訳、角川文庫)とマルドリュスの仏訳からの重訳(豊島与志雄他訳、岩波文庫)の『千一夜物語』であろう。(略) とくに、マルドリュス訳はフレンチティストも加わり優雅な印象さえも受け、没頭することができること間違いなし。いやいや、俺は/私はアラブ文学を読みたいのだ、という人には、近年完訳となった前嶋信次・池田修によるアラビア語からの訳(『アラビアン・ナイト』平凡社東洋文庫)が一押しである。「直訳」なため、前の二者に比べてややぶっきらぼうに感じるかもしれないが、読みやすく、解説もとても充実している。
- 作者: 前嶋信次
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 1995/09/01
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