IPA 1960年代〜現代に至る情報政策の変遷「情報政策史」

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1960年代から40余年にわたる日本の情報政策の歴史は、ハード主体、ソフト台頭、ネットワーク時代の幕開け等の様々な変遷を経て今日に至っています。 特に1990年以降、国内の市場環境の動静は、わが国の企業自身による旺盛なIT化推進活動、これらの活動を支援する情報関連企業、経済産業省の情報政策 が融合し、国内外産業の変貌と情報政策の実効は一体となっています。本調査では、過去の情報政策の流れから「情報政策史」を根幹とする年譜を作成し、 情報産業市場の状況と対応する情報関連企業の施策、政府の情報政策との関連において歴史的事実を一同に編纂いたしました。

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1980 年代に国家プロジェクトの対象となった技術は、いずれもソフトウェアが重要な構成要素となるものであった。1982 年に人工知能分野の「第五世代コンピュータ」、1984 年にUNIXを中心とするソフトウェア標準化の「シグマ」、1988 年にパーソナル・コンピューティング環境を整備する「未来型分散情報処理環境基盤技術開発(FRIEND21)」が開始されている。

1980 年代はコンピュータ産業を取り巻く環境が変化していたにもかかわらず、70 年代と同じ発想で大型国家プロジェクトが実施された。そのため、総じて70年代のような目に見えた成果をあげずに終わったプロジェクトが多い。