10/5-6の6試合の感想。

  • ボストン・レッドソックスの充実ぶりがものすごい。ポストシーズンはエースの二枚看板が強いが、ペドロとシリングの2人は現代を代表する投手。この2人がコンディションもよく、気力も充実している。全勝するぞという感じのエネルギーがチームに漲っている。ここがヤンキーズとの違い。
  • ナリーグではセントルイスが充実している。ラリー・ウォーカーを獲得したあとの、ウォーカー、プホルズ、ローレン、エドモンズの中軸の破壊力はリーグ随一。ラルーサ監督の采配は安定至極である。
  • ヤンキーズはあまりに経験豊富なベテランばかり集めたチームになっているので、ここで打てなかったら終わり、ここで負けたら本当に苦しくなる、というような「ひりひりした」場面以外では本気が出ないという不思議なチームになってしまっている。ミネソタ相手に苦しみつつも、ALCSには進出して、ボストンと死闘を繰り広げるのだろう。そういう最高の場面だけのために一年がある、というチームというのも何だか違うんじゃないかなぁ、と思う。
  • ヒューストンはシーズン終盤の勢いが続いているが、そろそろ失速しそう。ロジャー・クレメンスもギリギリな感じがする。
  • アトランタは、チッパー・ジョーンズの怪我が痛い。中心選手が怪我をすると、ポストシーズンはチーム全体が萎えてしまう。ただボビー・コックス監督を侮ってはいけない。ここから必ずチームを立て直してくる。
  • LAも7月トレードでポストシーズン用にとフロリダから獲得したペニーが怪我で誤算。押さえのガニエも怪我で無理がきかない。セントルイスとはちょっと力が違う気がする。
  • ミネソタは去年ワールドシリーズを制覇したフロリダを髣髴させる若いチーム。トリー・ハンター以外は取り立ててスターはいないが、スピードと守備と若さがいい。ジャイアンツから移籍したジョー・ネイサンも立派なクローザーに育った。ALDSでは、ヤンキーズを本気にさせるいい戦いをしているが、昨夜の逆転負けでALCS進出は難しくなってきたかもしれない。
  • アナハイムもいいチームなのだが、ボストンの力・勢い・気力の前で2連敗。これから敵地ボストンで2勝するのはちょっと難しかろう。

というわけで、ALCSボストン・レッドソックス対ニューヨーク・ヤンキーズNLCSセントルイス・カージナルスアトランタ・ブレーブスワールドシリーズは、レッドソックスカージナルスで、レッドソックスがシリーズ制覇と予想しておこう。