メジャーリーグのチーム別に、複数年契約をコミットしている選手への年俸額が将来にわたってどれだけ残っているかのリストが、USA Todayのサイトにまとめられている。「Guaranteed future MLB salaries」
http://www.usatoday.com/sports/baseball/salaries/future-salary-chart.htm
である。
「Team-by-team salaries guaranteed players beyond this season through 2010. Totals include prorated signing bonuses but do not include options held by players, teams or both, and deferred payments.」
2010年までのトータルで、$2.8Bil、つまり3,000億円以上の年俸がコミット済みである。来年2005年だけで、$1.2Bilだ。
チーム別でいけば、ダントツのトップがニューヨーク(Y)の$566.7mil。来年だけで$167.3mil。ジーターが2010年までで$146.2mil。A-RODが同じく2010年までで$182.0mil。ジアンビが2008年までで$115.1mil。この3人で$443.3milと巨額だ。
第2位は意外なことにフィラデルフィア。2005年から2008年までの4年間で、$181.0milをコミット済み。トーミへの$70.8milとバレルへの$48.7milが大きく、次の4年間に勝負を賭けている感がある。今年のトーミは、その期待に十分応えている。
第3位は$164.6milのセントルイス。こちらは短期決戦ではなく、2010年まで、スコット・ローレン($41.6mil)とアルバート・プホルス($88.8mil)を二本柱として持つという戦略である。
我がS.F. Giantsはといえば、2005年のコミットメントは$59.5milと大きいが、2006年になると$23.0milに落ち、2007年以降のコミットメントはない。
今年の年俸リスト($82mil)
http://www.usatoday.com/sports/baseball/salaries/teamdetail.aspx?team=29&year=2004
から考えると、来年の$59.5milの内訳は、
Bonds, Barry $ 18,000,000 + α (2006年まで。ただし2006年は条件つき)
Durham, Ray $ 7,200,000 + α (2005年まで)
Schmidt, Jason $ 7,937,500 + α (2005年まで。2006年はジャイアンツ側でオプションあり)
Alfonzo, Edgardo $ 6,500,000 + α (2006年まで)
Rueter, Kirk $ 6,133,333 + α (2005年まで)
Tucker, Michael $ 1,500,000 (2005年まで)
の6人がその中心。S.F. Giantsは、2006年あたりでボンズに代わる新しい柱を定めて、全く違うチームに生まれ変わることになるだろう。打者では誰をその柱に定めるのか。投手ではシュミットとの契約延長交渉がどのタイミングで行われるか。ネンの年俸が浮いてくる今年のオフ、そしてぐっとコミットメントの減る2005年オフのチーム編成戦略が楽しみだ。
ちなみに、S.F. Giants対Oakland A'sの地元インターリーグ対決は、2勝1敗でジャイアンツの勝ち。43勝33敗で貯金が10に。San Diegoに3ゲーム差をつけての首位をがっちり守った。