名人戦第5局、羽生善治名人が2勝目」
http://d.hatena.ne.jp/mozuyama/20040604#P20040604MEIJIN
「昨日から今日にかけて行われた名人戦七番勝負第5局▲羽生善治名人 対△森内俊之竜王の対局は、145手で先手の勝ちでした。終局時刻は11時18分。記録的な遅さだそうです。」
いい将棋だったんだろうなぁ。
http://www.shogitown.com/info/pro/meijin2004/meijin2004-05.html
「午後4時からのBSでは、佐藤棋聖と屋敷九段がかなり詳しい検討をされていた模様。」
アメリカに住んで、日本のテレビで「ああ、見たいなぁ」と思うものは少ない。数少ない中の一つが、将棋タイトル戦のBS放送だ。見たかったなぁ。あとから棋譜を見るのと、リアルタイムで解説を聞きながら没頭するのとでは、棋力のないものにとっては、面白さがぜんぜん違うものね。
羽生さんも調子が戻ってきたみたいだし、第6局、第7局が俄然楽しみになった。彼の1月のインタビュー記事
「「今の将棋界で、一年を通して勝ち続けるのは難しいと思います。調子に波があるのは仕方ありません。これからは不調の期間を短くし、調子の良い時期を少しでも長くして、その期間で爆発的に勝てればよいのではないかと考えています。」
の「調子のよい期間」に、今まさに差し掛かったのだといいのだけれど。
このあいだ、CNET Japanのオフライン・ミーティングで、「アメリカに住んでいて、思う存分、将棋鑑賞ができますか?」という質問が出たのには驚いた。「ITと将棋」両方という人もけっこう多いみたい。「インターネットで生中継されるものはだいたい楽しんでいる」と答えたけれど、やっぱりアメリカに住んでいると限界がある。明日からすぐにとは言わないけれど、少しずつでも状況が改善されていくと嬉しい。

王座戦「佐藤康・堀口」戦の島朗による観戦記が始まった。テーマは「なぜ森内が羽生に急激に勝てるようになったか」ということを背景に佐藤康を、棋界のこれからを描くことのようだ。七・八年前に佐藤・羽生が戦うのを「森内は見ていた」。当時の森内には「それでも何かが決定的に足りなかった。本人は知らない。周囲はもちろん、何もわかるはずもな」かった。そして今、「彼(佐藤)は見ている。羽生と森内が戦うのを」。
「やがてめぐりくる、のちの棋界の本質が、佐藤の内面にあった。」と第一譜は締めくくられている。第二譜以降に期待したい。