「ウェブ時代 5つの定理」のアップデート(2)

第二回はグーグル創業者、ラリー・ページのこの言葉。

Even when we started Google, we thought, "Oh, we might fail," and we almost didn't do it. The reason we started is that Stanford said, "You guys can come back and finish your Ph.D.s if you don't succeed." Probably that one decision caused Google to be created.
(僕たちがグーグルを始めたときでさえ、「ああ、失敗するかもなあ」と思った。ほとんどやめようと思ったときもあった。僕たちがグーグルを始めたのは「君たち、成功しなかったら、戻ってきて、博士課程を終えたらいいじゃないか」とスタンフォード大学が言ったからだ。たぶんこの一つの決定ゆえに、グーグルが創られたと言っていい。)

これは最近の彼のインタビュー記事「Larry Page on how to change the world」の中の言葉です。
第一定理「アントレプレナーシップ」のP51あたり、「カジュアルに起業できる時代の到来」という節の最後に挿入したいところです。
大学が博士課程の学生たちに起業をすすめ、「君たち、失うものなんか何もないじゃないか。いつでも帰ってくればいいんだから」と言う。この気分はシリコンバレー人にはごくごく当たり前の感覚なのですが、全米の一流大学の中でもスタンフォードは、こんな雰囲気が充満した特異な環境だと言えます。