「私塾のすすめ」(齋藤孝との共著)、いよいよ発売です

今日(5月8日)から書店店頭に並びます。

私塾のすすめ ─ここから創造が生まれる (ちくま新書)

私塾のすすめ ─ここから創造が生まれる (ちくま新書)

平野啓一郎さんとの「ウェブ人間論」、茂木健一郎さんとの「フューチャリスト宣言」につづく、対談共著三部作の最後の作品です。
ウェブ進化論」(2006年2月)以来の、本という形での出版(単著四冊、対談共著三冊)は、これにてようやく完結。長い長い27ヶ月(「ウェブ進化論」執筆開始から数えると32ヶ月)でした。少なくともこれから何年かは、新しい本は出ません。



はじめに――志をデザインする(齋藤孝


第1章 志向性の共同体

明治と現代/ロールモデル思考=あこがれる力/ロールモデルを消費する/「自分探し」への違和感/「けものみち」には直感が大事/二十年前にもしブログがあれば…/「志向性の共同体」と創造/ネットの中で「あこがれのベクトル」を見つける/「空気」をつくるのがリーダーの役目

コラム 梅田望夫「私のロールモデル


第2章「あこがれ」と「習熟」

機能不全に陥った教育/上を伸ばすか、全体の底上げをはかるか/祝祭的な学び体験を重視する/「あこがれ」と「習熟」/コンサートツアーかアルバムづくりか/ブログ執筆と出版/万単位の人からの喝采体験/オリジナリティ重視か定着重視か/ネットは私塾/全日本国民に対してか十人に対してか

コラム 齋藤孝「私のロールモデル


第3章 「ノー」と言われたくない日本人

「寒中水泳」ではもぐってしまったほうが楽/「組織に与えているもの」と「組織から与えられているもの」/量をこなすことをおそれない/打席にどんどん立てばいい/自分のなかに「私淑する人」をつくる/「好きな仕事」でないとサバイバルできない/メンタル面での自己浄化装置をもつ/「心で読む読書」、心の糧になる言葉をもつ

コラム 梅田望夫「私の座右の書」


第4章 幸福の条件

生活が作品/「いかに生くべきか」を考えることは無駄か?/大陸的タイムスパン/やらないことを決める/優先順位のつけかた/「ウェブの細道」/「How are you?」はなぜいつも「Fine」か

コラム 齋藤孝「私の座右の書」


おわりに――私塾による戦い(梅田望夫