「フューチャリスト宣言」いよいよ発売です

umedamochio2007-05-07

 首都圏の大型書店には8日から、全国の書店には9日に並びます。
 弾さんが「8日の午前0時過ぎ」にきっと書評をアップされるだろうな(理由は後述)と想像していたら、まったくその通りで、ありがとうございました。
書評 - フューチャリスト宣言

献本の添え状より

なお、大変勝手ながら、書店に並ぶのが五月八日(火)頃からになります。ブログなどのメディアでお取り上げくださる場合は、五月八日以降にお願い致します。

あーっわかってないっ。
いくらネットの世界とはいっても、ある発言ががネットを伝播し、botにcrawlされるにはある程度の時間がかかる。はてブなどSBMの利用層に対してそれは24時間を切るが、それが検索エンジンの検索に反映されるには数日、そして別メディアがその発言を再掲載したりするには1週間から数週間の時間がかかる。それを考えれば、本屋に並んでからでは遅すぎるのである。本書が私の手元に到着したのは5月2日だが、おかげで一週間も「すって」しまったことになるではないか。献本していただいた手前添状のリクエストは尊重したが、以後はもう少し考えて欲しい。

 出版社が本を作るとき、プロモーション用の見本を早めに何十部か刷って、新聞社や雑誌社に送るのが慣行です。そのカテゴリーにブロガーも入ったというのが昨今の流れです。紙のメディアは取り上げてもらうのに時間がかかるので問題ないのですが、ブロガーは瞬時に感想を書いて発表できるので、一般には本が手に入らないのに、本を送られた特権ブロガーだけは本を先に読んで先に感想を書く、ということが起こってしまいます。
 「ウェブ人間論」のときちょっと失敗して、弾さんをはじめ一部のブロガーの方々に感想を書いていただいたとき、それを読んでも書店には本がまだなく読みたくても読めないという状況を作ってしまいました。それで、多くの方々に不快感を味わわせてしまい、申し訳なかったと思いました。
 特に今回はゴールデンウィークがはさまりますし、僕のほうから版元である筑摩書房に頼んで「8日以降に」と明記して送ってもらいました。特に弾さんがこういうお考えの持ち主だということは知っていましたので、弾さんにだけはメールでの念押しまでしてお願いし、今日まで待っていただいたという経過でした。
 「一週間も「すって」しまった」と言うほどのことでもないと僕は思うし、すべての読者の方々との対峙の仕方という意味で、僕はこのやり方のほうがフェアで気持ちがよいし、売れ行きの立ち上がりという意味で「一週間も「すって」しまう」ことのマイナスが仮にあったとしてもそれは別にぜんぜんかまわない、そう判断しました。