はてなという会社全体の印象について

はてな取締役就任のプレスリリースから丸一日。想像以上にたくさんの好意的で暖かいメッセージをいただき、感謝の気持ちでいっぱいである。
日本ブログ界大御所のお二人(切込隊長極東ブログFinalvent氏)からもエールを送っていただいた。

○ 梅田望夫氏がはてな取締役に就任
 微妙に勢いを取り戻しつつある技術オリエンテッドはてなに、そっち方面のプロの人間が就任。それなら何とかなるかもな。文句なしに歓迎でしょう。売り上げピークはあっという間に来るだろうけど。そういう私もついに はてな市民。 (切込隊長)

梅田望夫氏がはてなの取締役に就任
72へぇ。(Finalvent氏)

お二人ともさすがである。微妙なエールで面白かった。ところで「へぇ」っていうのは、はてなキーワード
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%a4%d8%a4%a7
の解説によると、
「納得、感心の度合いを表す新国際単位。最高値は20×5人=100へぇ。フジテレビ系の人気番組「トリビアの泉〜素晴らしきムダ知識〜」で、視聴者から投稿された情報に対して審査員が評価を下すシステムが起源。現在では日常語として広く使われているが、「トリビアの泉」で有名になりすぎたためか、使用頻度が過ぎるとかえって関心が無いのかと誤解されることも。」
とある。「トリビアの泉」って見たことないのですが、「100へぇ」が満点で、「72へぇ」ってのは、けっこう高いのかな、それとも普通なのかな、低いのかな。詳しい方、是非、教えてください。
前置きはさておき。昨日は、はてな創業者・近藤のことばかり書いたが、今日は、はてなという会社全体の印象というのかな、そんなことを書いてみようと思う。
僕がはてなという会社と付き合ってまず感じたのは、なんか日本のネット企業の雰囲気とぜんぜん違うなぁ、ということであった。
どちらがいいとか悪いとかそういうことではなく、とにかく全く異質なものだという気がした。
だからといって、シリコンバレーベンチャーっぽい、というのともまた違う。
はてなという会社の雰囲気にいちばん似ているのは何だろう。
今日も友人とそんな話をしていて、「じゃあ何に似ているんだよ」と聞かれて考えた。そして、あれこれ話をしているうちに気づいた。
チームでないとできないテーマの、そこそこいい線いっている研究をやっていて、まとまりのある理系大学院の研究室に似ている。
カネや物欲に対するギラギラした感じはぜんぜんないし、何でも手作りしちゃうのが楽しいみたいな気分に溢れているし、皆会社の近くに住んで、自転車で通っている。会社にはいろんな種類のカップ麺や駄菓子や飲み物が溢れていて、土曜日も隔週で出勤する。そういう土曜の夜は、社員全員で近藤の家に集まってワイワイ遊んでいる。僕も一度招いてもらったが、何だか動物園か幼稚園に紛れ込んだような気がしたものな。でもとても楽しかった。とにかく若さに溢れている。まとまりがいい。
はてなに多々ある欠点はよく理解しているつもりだ。それらを補うことはもちろん必要で重要だけれど、ベンチャーが「自社の粗探し」を最優先事項にしたら、存在意義なんてなくなっちゃうからね。そういうことは大企業に任せておけばいい。失敗しながら色々なことを学んでいけばいい。
それよりも、はてなの個性・長所をじっくりと見極めて、それらを絶対に失わないようにすること、伸ばすこと。それがいちばん大切なことだ。そこをまずはやりたいと思う。