内藤国雄九段

日経観戦記 by 小暮克洋 (内藤・井上戦第2譜)

内藤のそばにいるだけで、幸せな気分になるのはなぜだろう。
いつだったか、久保利明八段と三人で真っ昼間からドンチャンやったときもそうだった。赤い顔をした久保八段が「実はボク、南野陽子さんが好きなんです」と言うと、内藤が少し得意げに「それなら会わせてあげようか」--。「えっ、ホンマですか」と絶叫する久保八段に、内藤は続けて「それにしても久保君の好みは渋いなあ」。内藤が知っていたのは南田洋子だった。