センティナリアン

100万人100歳の長生き上手

100万人100歳の長生き上手

今、日本には、約一万九千人弱の百歳以上の高齢者がいる。米国には、人口は日本のそれの約二倍であるというのに、五万人もの百歳以上の高齢者がいるといわれている。
日本人の平均寿命は約八十一歳であり、米国のそれより約五歳長寿だといわれるが、百歳以上の高齢者が全人口の割合からいって米国のほうが数多い理由は、医療を受けるのに比較的よい環境にある白人が、より多く生き残るという因子も加わってのことと推察される。
米国でのセンティナリアン人口は、2050年には百万人になるとも推測されている。(略)
センティナリアンの人は、「病気から生き残った」のではなく、老化に付随する慢性病や急性病を完全に「よけてきた」結果、百歳以上生きることができたのだ、と説明されている。そして、百歳以上生きるのには、人生の大半を健康で過ごすことが大切だ、と説かれている。(p1-2 日野原重明・序にかえて)