Baseball Musings
http://www.baseballmusings.com/archives/006887.php
「As everyone watches Barry Bonds strive to reach Ruth and Aaron, he fast approaching another record. Barry pinch-hit and drew a walk today, the 2150th of his career. He's now just 40 walks behind Rickey Henderson for the all-time lead. Given that Barry has 12 base on balls in the first week of June, he should reach Rickey easily by the All-Star break.」
ボンズの通算四球がまもなくリッキー・ヘンダーソンを抜く。
しかしそれにしてもボンズへの四球・敬遠攻めは、目を覆うばかりだ。ランナーなしだろうが、ランナー一塁だろうが、得点差にも関係なく、皆、ボンズを敬遠する。ひどいものだ。
そんな中、ボンズの成績は、
http://sports.yahoo.com/mlb/players/3918
115打数43安打、打率 .374。ホームラン16本、打点32、三振10、四死球80(うち約半分が明らかな敬遠)。出塁率(OBP)は .633。
しかしこれだけ打たせてもらえないとなると、700号、714号が心配になってくる。
チキンの被り物を買って球場に持っていき、チキンダンスを踊らねばならぬ。
4月14日と15日の日記で、
「660号と661号のスプラッシュ・ホームラン・ボールを海上で獲得したのは同じ人(53歳)で、しかもラリー・エリソンと同姓同名!!!
http://www.dailyrepublic.com/articles/2004/04/14/news/news2.txt
凄い。快挙である。ラリー・エリソン氏が、ボンズの660号、661号のボールを連続で獲得したことは快挙だ。壮挙だ。
寒い夜に、海の上でカヤックに乗って、その日に飛んで来るかどうかもわからないホームランボールを、試合も直接は見えぬところから、防水ラジオだけを頼りに待つ。しかも、ボールが飛んでくるであろう位置に合わせて、微妙にカヤックのポジションを変える。そして、ボールが本当に飛んできたときには、歓声とラジオ実況に反応して、まだ見ぬボールに向かって反応し、他の舟と競争する。サンフランシスコ湾の冷水に飛び込んでボールを獲得することも辞さない。ちなみに、660号のとき、エリソン氏の競争者は、最後の最後でボールが飛んでくる興奮のあまり、身体ばかりが前のめりになって転覆してしまった。
ただ、たいていの場合、海の上でいくらボールを待っていても、ほとんど何も起こらずに試合が終わる。ボンズがいつものように何回も敬遠されれば、それだけで、夕方からの準備はおじゃんだ。
そんな「海の上でボールを待つ」行為をイメージした上で、ラリー・エリソン氏の660号、661号連続獲得について思いをはせれば、その偉大さは筆舌に尽くしがたい。しかも、そこそこの財産になるはずの660号ボールはボンズに返却した。立派である。661号の返却も申し出たエリソン氏に対して、ボンズは「661号はいらないから」と受け取りを辞退したという。」
と書いたが、海の上で「敬遠」を知ることのむなしさは察するに余りある。