「グーグルをどう語るか」を巡って(3)

Danさんの「例外処理=プロとアマの違い」
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50466930.html
についたコメントで、

ってことはつまり,「Ad sense狩り個人向け対応」なんていう個別例外処理をGoogle自体にまかせておくのではなく,Googleが正常系処理として対応できるインタフェース(人間関係かな?)を持った企業が代行するようになれば,
1) Googleは例外処理を外部にまかせられてHappy
2) Ad senseユーザもアカウント再発行できるようになってHappy
3) 代行企業は手数料がもらえてHappy
ってことでしょうか.Googleをバックエンドに使っている検索サービス提供会社が飛びつきそうなビジネスモデル,かな?

というのがあったが、こういう感覚・発想が、僕が昨日の一つ目のエントリー
http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20060422/p1
で書いた

ではグーグルの問題点を指摘する「語り口」には、どんな言葉が必要だろう。
それには、かなりの創造性が必要になるということだけはわかる。なぜなら普通の「語り口」では、グーグルの中枢部に、その言葉は届かないからである。
もっともっと技術的に深い言葉(場合によっては、コード交じりのDanさんの文章みたいな)で、しかも創造性溢れる提携提案型の(グーグルがその性格上あまり関心を持たない領域でチームを組んで、問題点を解決していきましょうね的)指摘が必要になるのだろうと、今は想像しているが、まだそういう言葉の姿を、僕はとらえ切れていない。

と呼応する。
グーグルという会社は、マイクロソフトと同様、プラットフォーム企業を強く志向しているので、グーグルのプラットフォームの上で「win-win」の関係を構築したいと考える会社の提案には、耳を傾ける。そういう視点でグーグルの問題点の解決をビジネスチャンスに結びつける会社が多数現われれば、グーグルのプラットフォームはより強化されるからだ。グーグルが成長するとともに、負のインパクトも大きくなる。よってビジネスチャンスも大きくなる。だとすれば、グーグル生態系は、自然にそういう方向へと進化していくのではないだろうか。
そして、そういうグーグル・サテライト企業がたくさん出てくると、グーグルに対して色々なものを「もっとオープンにしろ」という圧力が生態系からかかるようになるだろう。
グーグルの「例外処理」周辺の問題点の解決、そしてシステム全体の閉鎖性の改善は、こういう手順で行われていくのではないかと思うのだ。