はてなブックマークの「すべてのブックマークからの検索機能」

http://hatena.g.hatena.ne.jp/hatenabookmark/20050510/1115716440
でベータ版が昨日公開されたが、この「すべてのブックマークからの検索機能」はこれからさらに強化していきたいと考えている機能の一つである。

検索対象ははてなブックマークユーザーが興味をもった情報、すなわちブックマークの集合であり、かつその検索結果はブックマークされた数によってソートされています

ネット上に溢れる厖大なコンテンツのすべてを対象に検索するのが通常の検索エンジンであるが、この「すべてのブックマークからの検索機能」は、少なくとも1人のブックマーク・ユーザがブックマークした情報のみを検索対象とする。逆にいえば、1人もブックマークしていない情報はふるい落とした上で検索するという考え方である。
むろん、現在のはてなブックマークユーザの嗜好の偏り、ユーザ数やブックマーク総数の少なさゆえ、まだまだおもちゃのような機能に見えるかもしれないが、分野限定的には現時点でもけっこう使える検索機能になっているし、さらにこれから進化していくと思う。
はてなブックマークのベータ版が公開された約3ヶ月前に、「「知的生産のための道具」としての「はてなブックマーク」」
http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20050213/p2
という文章を書き、その中でこう書いた。

経験則から言うと、自分の専門領域に関してのみ言えば、自分が実際にざっと読んで篩いにかけて選んだその3000件前後/年で増えていくデータベースから自由自在に必要なものを引っ張り出してくることができれば、ウェブの大海からGoogle検索するよりも、たいていは賢いアウトプットを出す。(略) 自分の「はてなブックマーク」に向かえば大抵は見つかるはずという自信が僕の中に生まれるとすれば、知的生産性は格段に向上することになる。

こういうことを目指して、3ヶ月間で1,800強のエントリーをブックマークしてきたが、自分のブックマークも含む「すべてのブックマークからの検索機能」を使うと、検索結果がより充実してよい。是非お試しあれ。
・・・・・と、まあそういうことなのではあるが、この「すべてのブックマークからの検索機能」も含め、たくさんあるはてなのサービスで実は何ができるのか、うまく使うと何ができて、それでもできないことは何なのか、というようなことが、ほんの一部のユーザにしか伝わっていないという現実がある。伝わらないから広く使われず、使われないからフィードバックが細ってサービスが改善されない、という悪循環に入っている機能も多々ある。
はてなについて、ネット上で書かれる批判・激励の内容を読むにつけ、そのことを痛切に感じる。これから数ヶ月の間に、そのあたりを改善する施策を出していきたいと思う。