極私的村上龍ベストテン

「半島を出よ」
http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20050424/p2
を読んだら、久しぶりに無性に村上龍が読みたくなった。僕の書架には、村上龍村上春樹のすべての作品が、単行本と文庫の両方でほぼ揃っている。平凡な選択かもしれないが、この二人の作家は同時代的には圧倒的だと思う。出た本を全部並べてみるとよくわかるが、量が中途半端ではない。しかも二人ともどんどん変化しているし、常に試行錯誤を繰り返しているし、もっと先へもっと先へと走っている感じがある。
では極私的村上龍ベストテンを。
エクスタシー (集英社文庫) メランコリア (集英社文庫) タナトス (集英社文庫)
「エクスタシー」「メランコリア」「タナトス」の独白三部作は絶対にはずせない。
続いて初期の作品からは、
海の向こうで戦争が始まる コインロッカー・ベイビーズ(上) (講談社文庫) コインロッカー・ベイビーズ(下) (講談社文庫)
「海の向こうで戦争が始まる」と「コインロッカー・ベイビーズ」。
そして、
愛と幻想のファシズム(上) (講談社文庫) 愛と幻想のファシズム(下) (講談社文庫)
半島を出よ (上) 半島を出よ (下)
「愛と幻想のファシズム」と「半島を出よ」。ここまではすんなりと決定。
あとの三作品が難しい。
イビサ (講談社文庫) 音楽の海岸 (講談社文庫) フィジーの小人 (講談社文庫)
イビサ」「音楽の海岸」「フィジーの小人」を今日は選んでみよう。この最後の三冊は、気分次第でずいぶん変わるような気もする。