情報はすべてさらけだして、ユーザーと対話する

今日は、はてなの話をします。
はてな取締役就任のご報告をしてから2週間たちましたが、その間だけでも、
はてなウェブサービス」ページ開設、
http://hatena.g.hatena.ne.jp/hatenapress/?of=3
http://d.hatena.ne.jp/naoya/20050331/1112254137
はてなフォトライフ」携帯からの写真登録対応、
http://hatena.g.hatena.ne.jp/hatenafotolife/20050406#1112757378
はてなフォトライフデスクトップ」へのスクリーンセーバー機能の追加、
http://d.hatena.ne.jp/hatenadiary/20050331/1112256642
はてなブックマーク」のAtomAPI公開、
http://hatena.g.hatena.ne.jp/hatenabookmark/20050407/1112868545
http://d.hatena.ne.jp/naoya/20050407/1112869462
はてなキーワードAPI公開、
http://d.hatena.ne.jp/hatenadiary/20050408/1112868545
http://d.hatena.ne.jp/naoya/20050408/1112958587
といった新機能・サービスの追加が行なわれました。
また、中央公論新社と提携しての「婦人公論 The 90th anniversary blog」開設、
http://hatena.g.hatena.ne.jp/hatenapress/20050407
http://d.hatena.ne.jp/fujinkoron/
http://d.hatena.ne.jp/kawasaki/20050407/p1
も発表されました。
と、ここまで書いて気づいたのだが、はてなの新機能・サービス追加のアナウンスのやり方は、各サービスごとにバラバラで統一感がないなぁ。ユーザーが「今週のはてなの進捗」を一目でわかるようにすべきだな。来週月曜日の検討課題としましょう。-->id:jkondo
さて、そんな中、最も重要なアナウンスの一つと僕が思っているのが、「はてなへの要望管理システム、工程管理システムの公開について」
http://d.hatena.ne.jp/hatenadiary/20050407/1112851770
です。

今回の議題のうち、「はてなへの要望管理システム、工程管理システムの公開について」では、こうした要望の受付窓口を一元化し、はてなダイアリーに限らず全てのサービスにわたって要望を受け付けながら、はてながそれらの要望に対してどのような判断を行い、現在どのような状態にあるのか、という情報をリアルタイムでご覧頂けるような仕組みを想定しています。
可能であれば、公聴会に関わらず当日記などでこうした仕組みの概要をご説明したり、また、プロトタイプの公開などを検討していきたいと考えています。

文中「今回の議題」というのは、4月29日に開催する「はてな公聴会第二回」の議題だという意味です。
http://d.hatena.ne.jp/hatenadiary/20050407/1112850794
はてな公聴会とは、

はてなのサイト上の問題や改善案などについて、はてなのスタッフと、はてなユーザーとが直接対話をすることで情報を共有し、より良い解決方法を探ることを目的とする会です。昨年9月の第1回に引き続き、第2回目となります。

というものです。
さて、近藤・川崎・伊藤のはてな経営チームのHot Wired誌インタビュー記事
http://hotwired.goo.ne.jp/matrix/0502/001/
には、「情報はすべてさらけだして、ユーザーと対話する」というタイトルが編集部によってつけられています。こういう記事のタイトルというのは、雑誌編集のプロが、インタビュー内容の中で最も印象に残った部分を抽出してつけるものですが、確かにこの部分が、はてなのキモの部分の一つです。

近藤 基本的に情報は出す、ということだと思います。(略) そもそも最初は何もなかったのに、ユーザーさんのおかげでやっとここまで大きくなれて、何をわざわざ隠すことがあろうか、という気持ちがあるんです。例えば、利用規約の改定をやっていますが、まず改定案を出してみて、そこからたくさんのご意見や要望をいただいて、そこからウチの意見を出して・・。それは、ウチとユーザーさんの約束事の問題なので、相手に相談するというのは普通だと思っているんですよ。そういうのは‘隠してどうする’みたいなところがあるんです。

近藤 別にやましいことをやろうとしているんじゃなくて、よくしようとしているのに隠す必要なんて何もないんじゃないか、と。

近藤 大きくなると、何か隠そうとしません? たとえば、何か調査をしたときに、あがった声をいきなりサイトに公開しちゃったりすると、なにかダメなんじゃないかみたいな感じがありますよね。ウチだったら全部出すんですよ。こんなこともらいましたと。それで、こういう理由で最後には、こういうことにしましたと、全部言って。

このたびの「はてなへの要望管理システム、工程管理システムの公開について」は、こうしたはてなの考え方を、より実質の伴ったものにしようという決意の現れで、まだモノができていないので大きなことは言えませんが、ちょっと面白い工夫を取り入れた、まだ誰もやったことのない新しい仕組みの構築を目指します。乞うご期待。