最近、これまで以上に真剣に一つ一つのことに取り組んでいるような気がする

先週はJTPAシリコンバレーツアーがあって、木曜の夜7時から質疑応答含めて二時間弱の講演をやって、そのあと皆と懇親会で参加者たちに夜11時過ぎまで付き合った。若い人たちを相手に本当に必死で話をした。結果、頭が冴えて午前三時まで眠れなかった。
また今年は三冊本が出る(一冊は対談で五月発売、二冊は書き下ろしで秋から冬の予定)が、書き下ろしの構想作りと習作に没頭して、気がつくと丸一日たっているということもある。
クライアント企業での講演でも、一時間少し話すと集中しすぎでめまいを起こして倒れそうになる。東京での一週間に35個くらいそういうミーティングをやっていた。
はてなの経営も、尋常じゃないくらい真剣にやっている。今週ははてなの経営においてものすごく重要なとても大きなアナウンスができそうで嬉しく思っている。乞うご期待。
これまでもそれなりに真剣に生きてきたつもりだけれど、最近はこれまで以上にやってるな、という感じがする。なぜだろう。大きくは二つの理由がある。第一に、自分が書いた「ウェブ進化論」が予期せずベストセラーになったわけだが「さあこれから、それを超える仕事をしよう」という、極めて身近で個人的な目標ができたことだ。第二に、シリコンバレーにやってきて僕の家から車で数分のところに住み始めて半年になるはてな創業者・近藤淳也の「必死になって生きている狂気」みたいなものを間近で経験し、強い刺激を受けている、ということがある。なるほどこういうふうに生きるということが「本気で世界を目指す」ということなのかと、十五歳年下の近藤から日々学んでいる。はてなの経営はその近藤との共同作業なのだが、それに加えて、僕は僕の世界で近藤に負けない大きな仕事をしたいと必死になって競争しているのである。