「楽しさ」を維持する努力

これまでにないハードスケジュールをこなして、日本から帰ってきました。
ウェブ進化論」が2月7日に出版されました。
さて、これからこの本がどう「一人歩き」していくか、仔犬の成長を見守るようなドキドキの毎日が続きそうです。
帰国して大笑いしたのは、id:wanparkのいたずらでした。
http://d.hatena.ne.jp/wanpark/20060210/1139553246

近藤本と梅田本欲しい!当選者の方へ 15:34
ご希望ならば僕のサインも付けます。社員全員のサインを、というのは難しいですが、僕ひとりで全員の名前を書くのであれば可能です。

この短い文章の中に、id:wanparkのキラリと光る「風刺のセンス」が見られます。ちなみに彼は2005年11月はてな入社の新人。これはただふざけているのではなく、彼の「風刺の才能」の表出なのです。この面白さは、わかる人には絶対にわかるはずです。
だから僕は、コメント欄に

『wanpark、君は面白い!』

と書いた。しばらくして、はてなブックマークでやたらにブックマークがついていると思ったら、何とid:wanparkは、

umedamochioさん 内容のないコメントはご遠慮ください。

とすかさず返してきていたのでした。ははははは。
でも、これで終わりではありませんでした。
id:onishiが何か「ウェブ進化論」の感想でも書いてくれたのかな(ASINページの情報から)、珍しいなぁ、彼らしくないなぁと思い、id:onishiのダイアリーに行ったら、何とまたまたここでもid:wanparkが遊んでいる。
http://d.hatena.ne.jp/onishi/20060211/1139621819
ここから先は、見てのお楽しみにしましょう。まず絶句。そして大笑い。
はてなという会社がどれだけ大きくなっても、こういう「楽しさ」を絶対に維持していきたい、と強く思いました。たいへんな努力がいるだろうなぁと思いつつ。だって、「苦しさ」より「楽しさ」、「悲劇」より「喜劇」、「涙」より「笑い」を維持することのほうが、うんと難しいことだから。
明日発売の近藤本

「へんな会社」のつくり方 (NT2X)

「へんな会社」のつくり方 (NT2X)

巻末に、僕も「近藤淳也のハイリスクで魅力的な二面性」という解説を寄せました。
近藤がいかに「変」か、この本を読むとよくわかります。
近藤の「変」さが、本当にはてなの競争優位となるのかはこれからの問題ですが・・・・・