Entries from 2005-08-01 to 1 month

今日の短編(10) 車谷長吉「武蔵丸」

車谷長吉「武蔵丸」白痴群作者: 車谷長吉出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2000/11メディア: 単行本この商品を含むブログ (13件) を見る所収。

今日の短編(9) 村上春樹「タイランド」

村上春樹「タイランド」神の子どもたちはみな踊る (新潮文庫)作者: 村上春樹出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2002/02/28メディア: 文庫購入: 22人 クリック: 427回この商品を含むブログ (355件) を見る所収。印象に残る人物:ニミット。印象に残る場所:山あい…

「嗤う日本の「ナショナリズム」」(北田暁大)って、ナンシー関へのオマージュだったんだ!

遅まきながら「嗤う日本の「ナショナリズム」」を読了。嗤う日本の「ナショナリズム」 (NHKブックス)作者: 北田暁大出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2005/02/24メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 6人 クリック: 202回この商品を含むブログ (326件) を…

今日の短編(7) フォークナー「納屋は燃える」

フォークナー「納屋は燃える」(Barn Burning)フォークナー短編集 (新潮文庫)作者: フォークナー,龍口直太郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1955/12/19メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 18回この商品を含むブログ (17件) を見る所収。 原文(全文) http://w…

今日の短編(8) 橋本治「ふらんだーすの犬」

橋本治「ふらんだーすの犬」蝶のゆくえ作者: 橋本治出版社/メーカー: 集英社発売日: 2004/11/26メディア: 単行本 クリック: 11回この商品を含むブログ (54件) を見る所収。必然、必然の連続で描かれる途轍もない不幸。 関連リンク http://book.asahi.com/rev…

一人でぼんやりと何かを読んだり考えたりしていること

ここのところ仕事でかなりまとまった書き物をしているため、「英語で読むITトレンド」っぽいものを書くエネルギーが湧かない。CNET Japan連載時は、そういうまとまった書き物の傍ら、出張や休暇期間中の掲載分15本くらいを書き溜める作業を、東京に出かける…

マット・ケイン(Matt Cain) メジャーリーグ・デビュー

試合が始まる30分以上前からわくわくしているというのは久しぶりのことである。 サンフランシスコ・ジャイアンツのベスト・プロスペクト(最も期待されている新人)、マット・ケインが今夜初先発でメジャーデビューなのだ。1984年10月生まれの弱冠20歳。20歳で…

今日の短編(6) ジュンパ・ラヒリ「三度目で最後の大陸」

ジュンパ・ラヒリ「三度目で最後の大陸」(The Third And Final Continent)停電の夜に (新潮文庫)作者: ジュンパラヒリ,Jhumpa Lahiri,小川高義出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2003/02/28メディア: 文庫購入: 10人 クリック: 142回この商品を含むブログ (182…

「好き」ということの度合い

「将棋世界」9月号の対談記事で、女流王将になった千葉涼子が、夫の千葉幸生五段についてこう話しているのを見つける。 主人があまりにも楽しそうに将棋をやっているもので(笑)。例えば美濃囲いのすごく厚い形を見ると「たまらん〜、この形」って言ってます(…

今日の短編(4) エリアーデ「ホーニヒベルガー博士の秘密」

エリアーデ「ホーニヒベルガー博士の秘密」エリアーデ幻想小説全集〈第1巻〉1936‐1955作者: ミルチャエリアーデ,Mircea Eliade,住谷春也,直野敦出版社/メーカー: 作品社発売日: 2003/07メディア: 単行本 クリック: 9回この商品を含むブログ (19件) を見る所…

今日の短編(5) ティム・オブライエン「ノガレス」

休みの日に早起きすると午前中が長くて本がたくさん読める。あの老人たちとメキシコ国境を越える怖い話はどの本に入っていた誰が書いた短編だっけなぁ。やっと見つかって再読。 ティム・オブライエンだったか。「ノガレス」(Nogales)月曜日は最悪だとみんな…

今日の短編(2) 多和田葉子「ペルソナ」

多和田葉子「ペルソナ」犬婿入り (講談社文庫)作者: 多和田葉子出版社/メーカー: 講談社発売日: 1998/10/15メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 15回この商品を含むブログ (61件) を見る所収。印象に残った登場人物: 主人公・道子。日本人お手伝いに細かい指…

今日の短編(3) 青木淳悟「クレーターのほとりで」

青木淳悟「クレーターのほとりで」四十日と四十夜のメルヘン作者: 青木淳悟出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/02/26メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 44回この商品を含むブログ (85件) を見る所収。印象に残った登場人物: ネアンデルタールの女たち。…

ネットを後追いする紙メディア

今日届いたFORTUNE誌9月5日号の表紙を見たらSteve Jobsの名前があった。何かなと記事を探してみたら、6月に行われたスタンフォード大学でのスピーチの全文Reprintが掲載されていた。このスピーチがあまりに素晴らしく、ネットに全文が載ってから全米で話題に…

テレビドラマ「電車男」に若人あきらが・・・

「電車男」を見ていたら、ネット住人の一人に、見覚えがある顔が・・・。 誰だろう、誰だろう。あっ、若人あきらだ。 「あの詳細キボンヌは、若人あきらだろう。でももう十年以上見てないからなぁ」 テレビを見ながら僕はひとりで騒いでいた。ドラマが終了し…

今日の短編(1) カフカ「変身」

短編小説を一つずつならば毎日読めるかもしれない、とふと思った。 そして何だかそれが、とてもいいアイデアのように思えた。 いつまで続くかわからないが、一日一つずつ短編を読んで、ただ淡々と記録してみようと思う(感想は書かない)。初日はカフカ「変身…

Googleの圧倒的パワーがシリコンバレー生態系に与える影響

インスタント・メッセージング「Google Talk」のリリースに続いて、9月には「Google Finance」というサービスが登場するhttp://www.siliconbeat.com/entries/2005/08/24/next_up_google_finance.html という噂である。近々4,000億円強の大金を調達するし、さ…

1986年生まれの大学一年生が来た

シリコンバレー・ツアーを自主企画して夏休みにシリコンバレーをまわっている大学生8人(東大の1-2年生)が、昨日、僕のオフィスにやってきた。 はてなでいつも会っている連中が1975年から1978年生まれくらい。先週会ったグーグルの日本人インターン5人は皆大…

先崎学の「記憶力の悪さ」と「局面に対する明るさ」

「将棋「次の一手」読本」 http://tkj.jp/bessatsu/4796648038/ で先崎学八段のインタビュー記事を読んだ。多くの将棋ファンと同じように僕も、羽生世代の中で一人奔放に異彩を放つ先崎学の昔からの大ファンである。溢れる才能を持ちながら、いまだにタイト…

ルービンの蓋然的思考(Probabilistic thinking)

「ルービン回顧録」についてのネット上での言及があまり多くない。いい本なのに、渋くて、手堅すぎるからだろうか。ルービン回顧録作者: ロバート・ルービン,ジェイコブ・ワイズバーグ,古賀林幸,鈴木淑美出版社/メーカー: 日本経済新聞社発売日: 2005/07/26メ…

ロールモデルの提示がもっともっとネット上に溢れるといい

IT Mediaで「特集:変な会社で働く変な人」という特集が組まれ、はてなの近藤令子と伊藤直也と蓑輪太郎の3人がかなり詳細に取り上げられた。 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0508/17/news020.html http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0508/18/…

シリコンバレーの「空気」

「遅咲きブログ少年@はてな」(id:junkonno)の「アメリカで退職」 http://d.hatena.ne.jp/junkonno/20050813/1124177972 は、シリコンバレーの「空気」をうまく表現している。 約5年間勤めたNVIDIA社を退職しました。人生2度目の退職です。(略) いや〜びっく…

Googleのサマー・インターン

Googleは学生インターンの受け入れに積極的だ。 http://www.google.com/jobs/students.html 今は夏休みなので、かなりの数のインターン学生が、全米から、また海外からもシリコンバレーのGoogleキャンパスに来ている。昨夜はGoogleインターンで来ている日本…

「ネット副業の達人」書評

ネット副業の達人 20人の成功例から学ぶ確実に稼ぐコツ! (ヤフーインターネットガイドの本)作者: 金田善裕出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ発売日: 2005/06/11メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 66回この商品を含むブログ (28件) を見るの書…

アンディ・グローブによる「戦略の教科書」

Strategic Dynamics: Concepts and Cases作者: Robert Burgelman,Andrew Grove,Philip Meza出版社/メーカー: McGraw-Hill/Irwin発売日: 2005/07/15メディア: ハードカバー クリック: 7回この商品を含むブログ (4件) を見る注文していたこの本が、時間はかか…

「ロングテール論の修正と「AmazonとGoogleの違い」」についての補足

「ロングテール」論というのは学説でもなければ理論でもない。ネット世界で今起きていることを「こんな視点から眺めてみたらいいんじゃないか」という「視点の提供」にすぎない。そういう「視点」がそこそこ面白ければ、そのまわりであれこれと考える人が現…

ロングテール論の修正と「AmazonとGoogleの違い」

Long Tailの提唱者Chris Andersonが自身のBlogで「A methodology for estimating Amazon's Long Tail sales」というエントリー http://longtail.typepad.com/the_long_tail/2005/08/a_methodology_f.html を8月3日に書いた。 One of the most quoted statist…

平野啓一郎「葬送」

2002年8月に出版された「葬送」 の文庫化がようやく始まった。まだ第一部(上・下)だけだが、一・二ヶ月の間に第二部も文庫化されよう。有難い。単行本は装丁も美しく素晴らしいのだが、何せ重くて、旅に持っていくことができなかったからだ。 「葬送」は、こ…

刑事コロンボ コンプリートDVD-BOX

「1話あたり500円くらいの計算になるのでお得ですよ」みたいな話をどこかで読んで、酔った勢いで注文した「刑事コロンボ コンプリートDVD-BOX」。刑事コロンボ コンプリートDVD-BOX出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン発売日: 2006/11/30…

無為と待機

数日前、たまたまペアプログラミングの話をいろいろ読んでいて、ふと「ぐずぐすして何もしないでいられる時間」の「価値」を思って、堀江敏幸「河岸忘日抄」を紹介した。河岸忘日抄作者: 堀江敏幸出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/02/26メディア: 単行本…